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[カナダ]
ウォルマート、カナダでRFIDのテストを今秋から開始

(2006年06月08日)

 小売大手の米国ウォルマート・ストアーズは、同社がこれまで米国市場で推進してきた「サプライヤー・コラボレーション構想」をカナダ市場に拡大する動きを見せている。同社は同構想の下、カナダの主要サプライチェーンに対し、納品に用いるケースやパレットにRFID(Radio Frequency Identification)タグを取り付けるよう要請するパイロット・プログラムを今秋から開始する計画だ。

 同社子会社のウォルマート・カナダは、米国のRFIDサプライチェーン・プログラムほど大規模ではないものの、同様のプログラムをカナダにおいて展開することを目指し、これまで静かに準備を進めてきた。

 ウォルマート・カナダの広報担当者によると、同社は今週トロントで開催されたカナダ小売業協会(RCC)の年次コンファレンス「STORE Conference 2006」(2006年6月5〜6日)に16社のサプライヤーを招待し、RFIDサプライチェーン・プロジェクトへの参加を促したという。

 米国では現在、RFIDタグを付けた梱包やパレットが約300社のサプライヤーから約500のウォルマート店舗へ出荷されている。米国のRFIDサプライチェーン・プログラムではサプライヤーに参加を義務づけてるが、カナダのプログラムではサプライヤーの参加は任意で、対応期限も設けていない。しかし、これは参加要請対象のサプライヤーがすでに米国のプログラムに参加しているからだ、と広報担当者は説明する。

 同氏は加えて、「カナダでも米国と同じように、RFIDはウォルマートにもサプライヤーにも利益をもたらすだろう。サプライチェーン全体の可視性を実現することで、貨物運送プロセスの改善、在庫補充方式の変更などが可能になる」と語る。サプライヤーがサプライチェーンのどこに商品があるかを把握できるようになれば、例えば、書籍やビデオといった特定日に発売しなければならない商品の配送遅れに対処することも可能になるという。

 カナダのパイロット・プログラムは、管理された小規模な実験として、2人のRFID担当者が監督し、オンタリオ州南部で今秋から2007年にかけて実施される予定だ。RFIDタグ付けは、パレット・レベルのみで行われる。ちなみに、ウォルマートが採用しているタグは、RFIDの標準化団体であるEPCグローバルが推進するUHF第2世代(Gen2)プロトコルに準拠している。

 このパイロット・プログラムは、特定のカテゴリーの商品だけを対象にするわけではない、とウォルマート・カナダの広報担当者は説明している。そもそも、オンタリオ州南部を実施場所に選んだのは、住民構成と同地域で消費者が購入する商品の多様さが理由だとしている。

 また、パイロット・プログラム終了後の予定については未定だという。「現時点では、計画はまだ流動的だ」と広報担当者は語っている。

(マーク L. ソンジニ/Computerworld オンライン米国版)





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