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[米国]
リンクシス、無線LAN製品の新ラインアップを発表──エンタープライズ・クラスの製品投入に意欲
(2006年08月01日)
米国シスコシステムズのリンクシス部門は7月31日、無線LAN製品の新ラインアップを発表した。いずれも機能拡充が図られており、小規模企業もエンタープライズ・クラスの高性能な無線LAN機能を利用できるようになるとしている。
今回発表されたルータ、アクセス・ポイント、カードバス・アダプタの新製品は、多くのコンシューマ向け無線LAN製品と同様、高速なWi-Fi規格「IEEE 802.11n」を採用し、従業員100人以下の企業向けのセキュリティ機能および管理機能を搭載しているのが特徴となっている。
カリフォルニア州アーヴィンに拠点を置くリンクシスは、長年コンシューマ向けネットワークの大手プレイヤーだったが、ここにきて同社はコンシューマ分野からよりハイエンドなビジネス領域へと移行を図っている。
リンクシスのホーム・ネットワーキング・ビジネス部門統括責任者兼ジェネラル・マネジャー、マラキ・モイニハン氏は、「親会社であるシスコは200人以上の従業員を抱える企業を主なターゲットとしており、リンクシスとはそれほど競合しない」と述べている。
また、仮にそのターゲットとなる企業がリンクシス製品を初めに購入したとしても、無線LAN環境の拡大によってリンクシス製品では補えなくなった場合には、リンクシス製品を下取りしてシスコ製品を提供するプログラムも提供している、と同氏は説明した。
企業向け無線LANは、従来のスタンドアロンのアクセス・ポイントから、集中管理機能や多彩なセキュリティ機能を搭載した統合システムへと進化しつつある。「リンクシスでは、そうした高機能な無線LANのメリットを小規模ビジネス市場に持ち込むことをねらいとしている」とモイニハン氏は語る。
今回発表されたラインアップの目玉となる製品は、4ギガビットEthernetポートとIPsec VPNを搭載した新型ルータ「WRVS440N Wireless-N Gigabit Security Router」だ。インターネットの脅威からネットワークを守るファイアウォール機能やIPS(侵入防止システム)も搭載する。
また、アクセス・ポイントの新製品「WAP4400N Wireless-N Access Point」は、Wireless-Nや他のネットワーク機器からEthernetケーブル経由で電源を供給できるPoEを採用。大規模LANを持つ小規模企業であれば、アクセス・ポイントやクライアントのローミング・ソフトウェアを利用して、社内や店内などを歩き回りながらも接続を維持できるとしている。
リンクシスが開発した「Wireless Client Monitoring」アプリケーションは、アクセス・ポイントやノートPCに搭載したWPC4400N Wireless-Nカードバス・アダプタを使って、どのアクセス・ポイントとクライアントがネットワークにいるかを把握できるようサポートする。また、Webブラウザ上でネットワークを監視し、偶然または意図的に有線LANへ接続された不正なアクセス・ポイントを検出することも可能だ。モイニハン氏によると、この監視システムは問題を自動的に解決する機能を備えるほか、どのクライアントがネットワークに存在し、どのチャネルを利用しているかなどを表示し、常駐管理者がいない企業の無線LAN管理をサポートすることもできるとしている。
802.11nは次世代の新規格としてまだ標準が策定されていないが、米国ヤンキー・グループのアナリスト、ニコール・クライン氏は、「先行してパフォーマンスを得たい小規模企業にとって、802.11nの採用は賢い選択になるだろう。ソリューションが標準規格に準拠するまで1年以上も待つのはナンセンスだ」と述べている。
アクセス・ポイントとカードバス・アダプタの新製品はリンクシスのチャネル・パートナーから随時提供される。価格はそれぞれ169ドルと129ドル。ルータは9月に出荷予定で、価格は229ドルとなっている。
(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)



