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[米国]
シスコ、緊急災害時の通信確保を支援するモバイル・サービス製品群を発表
(2006年08月08日)
米国シスコシステムズは8月7日、音声、ビデオ、ラジオとの通信をサポートする緊急災害時対応機関向けのモバイル・サービス製品群を発表した。
同製品群は、シスコが「アドバンスド・テクノロジー」と呼ぶ新市場、ならびに、SWAT(Specialist With Advanced Technologies:先端技術を有する専門家集団)と連携し、緊急電話番号911への通話やラジオとの相互接続性、衛星、無線、気象情報やビデオなど、あらゆる緊急時の連絡方法を提供するシステムを構築するもの。これらは8月7日にフロリダ州オーランドで開催されたコンファレンス「APCO(Association of Public-Safety Communications Officials)2006」で紹介された。
IPベースの同製品群は、警察や消防などの緊急時対応機関が通報者と迅速に連絡を取るためのセキュアVoIPや無線ホット・スポット機能などをパッケージ化した「Cisco IMICS(Instant and Mobile Integrated Communications Solution)」を中心に構成される。元警察官で、現在、シスコの公正および治安グローバル・ソリューション・マネジャーを務めるモーガン・ライト氏によると、Cisco IMICSはハリケーン災害などによって従来のネットワークが接続不可になった場合の緊急時に効果を発揮するとしている。
ほかにも、気象監視サービス「WeatherBug」を運営する米国AWSコンバージェンス・テクノロジーズとの提携により、SWAT向けに最新の地域別気象情報が提供されるほか、すぐに導入可能なモバイル・ビデオ・キットも同梱されており、ビデオ監視やビデオ会議、現場に設置可能な911サービスなどを容易に構築できるとしている。
同製品群では、緊急時対応機関の通信プラットフォームを標準ベースのIP通信プラットフォームへと移行するよう促している。シスコによると、多くの緊急時対応機関では、一般的に、通信ごとに異なる技術が使用されているという。
近年、緊急時対応機関は、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件で浮き彫りになった通信問題を改善するために、警察署や消防署との連携を深めてきた。しかし、ライト氏によると、個々の機関における内部のコミュニケーションはうまくいっていないのが現状だという。
「個々の機関が密に連携し合うには、内部の通信プラットフォームの操作性向上が不可欠となる。今回発表した製品群は、共通の通信プラットフォーム上で一貫した操作性を実現し、個々の緊急時対応機関が互いに連携できる環境を提供する」とライト氏は説明した。
このほか、APCO 2006では次のような発表が行われた。
──フランスを本拠とする電気通信システム/装置メーカーのアルカテルは、米国エクステンド・コミュニケーションと提携し、アルカテルのコミュニケーション・サーバ「OmniPCX Enterprise」に911通信拡張機能を追加したと発表した。これにより、ユーザーは米国および連邦規定E911に準拠したビジネスを展開できるようになるという。また、エクステンドとの提携により、サーバ新製品「Xtend EADM Basic E911」も併せて提供開始する。PCベースの同サーバは、アルカテルのOmniPCX Enterpriseおよび企業向けIPテレフォニー・システム用ネットワーク管理製品「OmniVista 4760」と連携し、登録者情報を911サービス・プロバイダーの位置情報データベースへ送信することが可能となっている。
──米国モトローラは、4.9GHz帯対応の無線Ethernetブリッジ「Point-to-Point(PTP)49400」を発表。同製品は緊急時における対応機関のネットワークに信頼性および高帯域を提供するもの。99.999%のアップ・タイムを保証し、ストリーミング・ビデオの送信や、インターネットおよびデータベースへのアクセス、地図や設計図、医療ファイルなど容量の大きなファイルの送信などに対応する。同製品はT1ブロードバンド回線を置き換えるものとして、無線ネットワークや一時的に接続されたポイント・ツー・ポイントのリンクのバックホール回線としても利用できる。
(グラント・グロス/IDG News Service ワシントン支局)




