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[米国]
モトローラ、シンボル・テクノロジーズを39億ドルで買収
(2006年09月25日)
米国モトローラは先週、米国シンボル・テクノロジーズを39億ドルで買収すると発表した。シンボルの無線技術や携帯デバイスを利用するユーザーの間からは、今後の技術開発にどのように影響が出るのか不安視する声も出ている。
| シンボルの携帯型コンピュータ「MC9060」 |
米国ゴールデン・ステート・オーバーナイト・デリバリー・サービス(GSO)の技術担当ディレクター、アラン・チャンドラー氏は、「シンボルの技術者たちは、長年にわたって優れた業績を残している。今後も彼らが落ち着いて仕事ができるようにしてほしいというのが一番の願いだ」と語っている。GSOは1998年からシンボルの製品を利用しており、今年7月には、配達プロセスのスピードと正確さを向上させるため、シンボルの携帯型コンピュータ「MC9060」を約850台導入した。
チャンドラー氏は今回の買収について、基本的にはシンボル・ユーザーにとってプラスになるはずとしながらも、モトローラがシンボルにどうかかわっていくのか詳細な計画が発表されるのを待っているという。「サービスが低下するといった事態がないことを願っている」と同氏。
モトローラのネットワーク/エンタープライズ事業部門で財務/事業開発担当シニア・バイスプレジデントを務めるマーク・ロスマン氏は先週、Computerworld米国版のインタビューに応じ、シンボルの開発スタッフが削減されるのではないかという懸念の払拭に努めた。同氏は、シンボルが抱える850人の技術者をすべて維持するとともに、シンボルの業務がモバイル製品や無線製品に関する「当社エンタープライズ事業の礎石」となるようにしたいとの意向を示した。
米国ジョーアン・ストアーズのシステム開発担当ディレクター、ジョン・オドンネル氏は、シンボルの開発者や一部の製品がどのような影響を受けるのかという点について、シンボルの販売担当者に質問したいとしながらも、「モトローラという大企業の傘下に入ることで、研究開発体制が強化され、製品ラインも拡大するのではないか」と語っている。
| シンボルの高耐久携帯デバイス「MC3000」 |
ジョーアン・ストアーズは先ごろ、シンボルの高耐久携帯デバイス「MC3000」を約2,500台導入するとともに、生産性の高い275の店舗に同社製の無線アクセス・ポイントを設置した。
シンボルとモトローラの両方と取引関係にあるという某大手コンビニエンス・ストア・チェーンのCIO(最高情報責任者)、キース・モロー氏は、「どちらも良い会社であり、買収後も双方の強みを生かせるのではないか」と語る。
モロー氏は、MC3000を2年間で1万2,000台導入するという計画を、今年12月末までに完了する予定だ。同氏は、「最近、ある店舗で1週間MC3000を実際に使用したところ、商品発注の精度を向上させるのに役立つことがわかった」と評価している。
ITマネジャーの中には、2003年に会計不祥事が発覚して以来、シンボルの将来に不安を感じてきたという人もいる。当時、シンボルは米国証券取引委員会(SEC)から罰金を科されたうえ、役員11人が証券詐欺罪で起訴され、会長とCEOは辞任した。その後、ウィリアム・ヌーティ氏が昨年CEOに就任したが、ほどなく同社を去って米国NCRのトップになった。
米国ベンチャー・ディベロップメントのアナリスト、デビッド・クレブス氏とアンドリュー・ナサンソン氏は、最近発表したリポートの中で、シンボルのモバイル・システムとモトローラの高耐久携帯デバイス「HC700」を除けば、両社の間で重複する製品は非常に限られていると指摘している。
なお、モトローラ・エンタープライズ・モバイル・プロダクツのコーポレート・バイスプレジデント、ジョン・デフェオ氏は、「買収後に開発が打ち切られる製品についてコメントするのは時期尚早」と語っている。
(マット・ハンブレン/Computerworld 米国版)
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