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[米国]
Wi-Fiアライアンス、802.11n Draft 2.0製品の認定プログラムを6月から開始

規格の正式承認より1年以上も早く認定製品が登場へ

(2007年05月18日)

 無線LAN機器の業界団体Wi-Fiアライアンスは5月16日、次世代高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」のDraft(ドラフト)2.0に基づく製品の認定プログラムを6月下旬から開始すると発表した。認定を受けた製品には認定ロゴが添付される予定。2008年末以降と見られる同規格の正式承認より1年以上も早く認定製品が登場する見込みだ。

 認定ロゴは、対象製品がサポートするすべての無線LAN規格を表示するようになっており、左側の「a」「b」「g」がそれぞれ下位規格の802.11a、b、gを、右側の「n」が802.11nを表す。「n」の右には「DRAFT」という字が添えられている。

認定ロゴ。802.11n規格の正式承認後は「DRAFT」の文字が削除される

 ドラフト2.0対応製品の中には、既存の802.11b/g製品が動作する2.4GHzの周波数帯に加え、802.11a製品が動作する(ほとんど使われていない)5GHz帯も使用できるものがある。ドラフト2.0製品が5GHz帯に対応しているかどうかは、認定ロゴの左側に「a」があるかどうかでわかる。

 2.4GHz帯対応のドラフト2.0製品は、802.11b/g製品からの干渉を受けるだろうが、それでも利用する価値があると、Wi-Fiアライアンスのシニア・マーケティング・ディレクター、カレン・ハンリー氏は語る。2.4GHz帯で802.11nドラフト2.0製品を使えば、通信パフォーマンスが確実に向上すると考えられるからだ。

 ただしハンリー氏は、今後は5GHz帯への移行が進むと見ている。「われわれは、この新世代Wi-Fi技術の登場に伴い、5GHz帯の利用が広がると予想している」(同氏)

 同氏によると、802.11n規格が正式に承認された段階で、ロゴから「DRAFT」の字が削除される。正式承認は2008年末以降になる見通しだ。

 無線LAN製品メーカーのアルバで戦略マーケティング責任者を務めるマイケル・テンフォス氏は、802.11nのドラフト仕様に基づく製品はリスキーだとして、企業はドラフト2.0製品の導入を急ぐべきではないと語る。承認後の正式版にアップグレードできるのか、あるいは802.11nのスループットに対応できるのかがはっきりしないからだ。

 なお、アルバはドラフト2.0対応のアクセス・ポイントをまだ発表していないが、ライバルのメルーやコルブリスは発表済みだ。

 一方、Wi-Fiアライアンスは、企業が早期に新規格の採用に乗り出すと見ているようだ。企業側は、同アライアンスの認定製品がパフォーマンスやネットワーク効率の向上といったメリットをもたらすことをきちんと認識していると、ハンリー氏は強調する。

 「企業バイヤーは、Wi-Fiアライアンスの認定ロゴが付いているからといって、一般消費者のようにすぐに飛びつくことはしないだろう。だが、Wi-Fiアライアンスの互換認定は長年にわたり、企業がWi-Fi製品を購入するにあたっての重要な基準となっている。われわれは、企業がすぐにドラフト2.0対応製品の実地検証を開始し、今後2年間で徐々にシステムを移行すると予想している」(ハンリー氏)

 さらにハンリー氏は、正式な802.11n規格に対応する製品について、「これらの製品では、ユーザーの利便性という点から、標準化前の認定製品との十分な互換性が確保されるものと考えている」と語った。

 802.11n規格の特徴は、現行の802.11gと比べ最大で5倍高速で、通信距離も2倍に延びることだ。上述したように802.11n規格の正式承認は2008年以降になる見通しだが、ドラフト2.0の段階でも十分な完成度に達しており、インテルが5月10日に発表した新世代の「Centrino」プラットフォームにも採用されている。

 Wi-Fiアライアンスの調査(ケルトン・リサーチに委託)によると、米国のWi-Fiユーザーの78%が、Wi-Fiシステムをアップグレードし、通信距離とスループットを向上させることに関心を持っている。また、より高速なWi-Fi通信でマルチメディア・アプリケーションを利用したいと考えているユーザーは70%に上った。

 Wi-Fiアライアンスは16日、認定予定の製品も公表した。そのリストには、アセロスの「Xspan」ラインのデュアルバンド・ルータおよびカード、ブロードコムの「Intensi-Fi router」ラインのルータおよびカード、シスコシステムズのアクセス・ポイントのほか、インテル、マーベル、ラリンク、ワイルドパケッツの製品などが含まれている。これらの製品は、早ければ今年後半にリリースされる見込みだ。

(ピーター・ジャッジ/Techworld.com オンライン英国版)





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