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[欧州]
アップル、欧州の電話会社3社とiPhone販売契約を締結か
音声/データ・サービス売上げの10%の支払いで合意?
(2007年08月23日)
米国アップルは、欧州地域でのiPhoneの販売開始に向け携帯電話会社3社と契約を締結したもようだ。英国の経済紙フィナンシャル・タイムズのドイツ版と英国版が伝えた。
同紙によると、ドイツのTモバイル、フランスのオレンジ、英国のO2は、それぞれの市場でiPhoneを販売するための独占契約に調印したという。
フィナンシャル・タイムズ紙が匿名の情報筋からの情報として報じた記事によると、携帯電話会社は、iPhoneに対応する音声/データ・サービスの販売によって得られる売上げの10%をアップルに支払うことに合意したという。各社とも、クリスマス商戦に合わせてiPhoneを投入する見通しだ。
アップルは、ドイツのベルリンで開催される家電製品の国際展示会「IFA」(8月31日〜9月5日)でこの契約を正式発表するとされている。
AT&Tとの独占契約により米国市場で今年6月から販売が開始されたiPhoneは、当初こそ評価は悪くなかったものの、AT&Tのデータ・ネットワーク「EDGE(Enhanced Data for GSM Evolution)」の通信速度が遅いことや、アップルに返送しなければバッテリを交換できないといった問題が浮上している。
また、発売直後の週末には、システムが起動しにくくなるという問題も発生した。これは、数千人のユーザーがiPhoneを同時に起動しようとし、それにAT&Tのサーバが対応できなくなったためだと言われている。
その後、欧州での提携相手について取り沙汰されるようになったが、TモバイルとO2の名前は当初から挙がっていた。また、欧州最大の携帯電話会社ボーダフォン・グループが土壇場でライバルに契約をさらわれたという情報もある。
欧州の電気通信市場は細分化されており、アップルは米国ほど簡単にはiPhoneの出荷に踏み切れなかった。欧州全域をカバーする大規模な電話会社は存在せず、複数の電話会社と契約せざるを得ないからだ。
フォレスター・リサーチのアソシエイト・アナリスト、ニーク・バン・ビーン氏は、最近のインタビューで、iPhoneの販売を開始することにより、欧州の電話会社は顧客数を大幅に伸ばすことができるとの見通しを示している。欧州のユーザーは、利用可能エリアによってサービスを選ぶ傾向が強く、ブランドへのこだわりはあまり強くないという。
また、iPhoneの場合は、長期契約の獲得が容易になるとの見方もある。しかし、欧州のユーザーは、長期契約よりもプリペイド方式の通話プランを好む傾向が強く、こうした傾向がiPhoneへの逆風になる可能性もある。アップルとAT&Tは、iPhoneのユーザーに2年契約を結ぶよう求めているが、この契約期間は異例の長さだ。
バン・ビーン氏は、アップル側の要求が厳しいのを理由に、契約交渉は難航が予想されると指摘していた。
AT&Tは、iPhoneの売上げの一部をアップルに支払っていると言われている。バン・ビーン氏は、この新しいビジネス・モデルに対して欧州の電話会社が二の足を踏むのではないかと予想していた。
「iPhoneを売るために自分たちの今のビジネス・モデルを捨ててもかまわないと考える電話会社がどれだけあるか見当も付かないが、アップルはそれを望んでいる」
フィナンシャル・タイムズ紙によると、Tモバイル、オレンジ、02との契約は最近締結されたという。また、TモバイルとO2の経営トップは、アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏と個人的に会談したとしている。
この記事は、フィナンシャル・タイムズのドイツ版で初めて報じられ、その後、英国版に掲載された。
(ジョン・ブラウ/IDG News Service ドュッセルドルフ支局)
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