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[米国] 【CTIA WIRELESS 2007】
マイクロソフト、無線周波数帯の獲得を「メリット無し」と否定

CEOのバルマー氏がグーグルの無線事業参入を批判

(2007年10月25日)

 米国マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は、サンフランシスコで開催中の通信業界イベント「CTIA WIRELESS I.T.&Entertainment 2007」(10月23日−25日)で基調講演を行い、来年1月に予定されている700MHz無線周波数帯の競売に参加しない方針を表明した。

 同氏は、携帯通信事業への参入はマイクロソフトの基幹事業の範囲外であるとの理由を挙げており、この競売に参加の意向を示している米国グーグル(関連記事)をそれとなく批判している。

 バルマー氏は米国セルラー通信工業会(CTIA)の会長兼CEOであるスティーブ・ラージェント氏との対談で、「最終的には、通信サービス事業者もマイクロソフトもそれぞれ別個のコア・コンピテンシー(中核技術)を持つという結論に達した」と語り、競合企業であるグーグルとは違う立場を取ることを明らかにした。

 バルマー氏は、通信ネットワーク事業を整備・管理し、加入者に顧客サービスを提供するには相当の専門技術と資本を要すると指摘。マイクロソフトとしては既存の通信サービス事業者と提携し、同社の携帯機器用プラットフォーム「Windows Mobile」を展開していくのが得策だと判断したという。

 「われわれが1つの周波数帯だけを獲得するメリットはほとんどない。むしろ電話通信業界との関係を悪化させることになるだろう」(バルマー氏)

 ウィスコンシン州グリーンベイを拠点とする携帯通信企業セルコムの会長兼CEO、ポール・ライオーダン氏は、このバルマー氏の発言を歓迎した。

 CTIAの役員でもあるライオーダン氏は「(通信事業業界は他業界企業の参入に)大きな懸念を抱いており、直接競合しない立場のパートナーを探している。マイクロソフトが、われわれとの競争ではなく協力を望んでいるというニュースは非常に喜ばしい」と述べた。

 米国連邦通信委員会(FCC)は2008年1月までに、700MHz無線周波数帯の62MHz幅を競売にかける計画だ(関連記事)。700MHz周波数帯は高帯域の電波と比べると伝送距離が最大で4倍にも伸びるため、長距離の携帯電話通信やブロードバンド・インターネット・サービスに最適とされている。

 グーグルは7月にFCCの委員長宛に書簡を送り、一定条件が整えば同競売に46億ドル以上で入札する意思があると伝えている。また、入札参加の詳細な条件も先に書面で提示済みだ。

 ただし、FCCへの意思表示のほかには、グーグルはまだ公に入札の決定を発表していない。

(ロバート・マリンズ/Network World オンライン米国版)






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