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[米国]
グーグルが携帯電話プラットフォーム「Android」を発表
パートナー33社とアライアンスを設立、携帯電話アプリの開発を推進
(2007年11月06日)
| Androidの詳細情報は、「Open Handset Alliance」のWebサイトから入手できる |
米国グーグルは11月5日、オープンソースの携帯電話向けアプリケーション開発プラットフォーム「Android」を発表した。かねてからうわさされていたグーグルの携帯電話分野への進出が、とうとう現実のものとなった。
Androidのコンポーネントには、OS、アプリケーション開発用API(Application Programming Interface)セット、ミドルウェア・レイヤ、カスタマイズが可能なユーザー・インタフェース、携帯電話向けブラウザが含まれている。こうしたAndroidの開発を、グーグルは33社のベンダーとともに発足させた「Open Handset Alliance(以下OHA)」の下で行っていくことも明らかにした。
OHAにはブロードコム、イーベイ、インテル、エヌビディア、スプリント・ネクステル、テキサス・インスツルメンツ、ウインドリバー、HTC、クアルコム、モトローラ、NTTドコモ(日本)、チャイナ・モバイル(中国)、サムスン電子(韓国)、LG電子(韓国)、ハイテク・コンピュータ(台湾)、Tモバイル(ドイツ)、テレコム・イタリア(イタリア)、テレフォニカ(スペイン)など、世界の通信事業者や携帯電話メーカーらが名を連ねている。
発表会にはTモバイルの親会社であるドイツ・テレコムをはじめ、クアルコム、モトローラのCEOも列席した。これらのベンダー各社は、今後Androidをベースとした製品を積極的に開発すると明言している。
グーグルによると、Androidの技術を使った携帯電話は2008年後半に登場する予定だという。発表会に臨んだグーグルCEOのエリック・シュミット氏は、「30億人とも言われている世界の携帯電話ユーザーのために、モバイル・アプリケーションを充実させインターネット・サービスを向上させることはグーグルの基本理念にかなったものだ。Androidによって、だれも想像できないような新しいアプリケーションや機能が備わった携帯電話が登場する」と語った。
Androidは「Apache License バージョン2」ライセンス規約の下で提供される。シュミット氏は同ライセンス規約について「最もリベラルなオープンソース・ライセンスだ」とコメントしている。なお、Androidのアプリケーション開発に必要なツールをまとめたソフトウェア開発キット(SDK)が、同ライセンスの下で来週中にも公開される予定だという。
実はAndroidに包含されている技術は、グーグルが2005年に買収した米国アンドロイドが開発していたものである。アンドロイドの共同創設者であるアンディ・ルービン氏は、現在グーグルでモバイル・プラットフォーム担当ディレクターを務めており、今回の発表会にも出席した。
ルービン氏によると、AndroidのOSコンポーネントはLinuxをベースにしており、PC向けのWebブラウザと同機能を持つWebブラウザを備えているという。またルービン氏は、SDKのリリースと同時にAndroidの詳細な技術情報を提供すると明言した。同氏は、SDKを公開して外部開発者からのフィードバックを取り入れ、Androidの機能向上を図りたいとしている。
一方、これまでグーグルと良好な提携関係を築いていたアップルは、前評判どおりOHAに加盟していない。同社の「iPhone」は革新的なインタフェースを持つスマートフォンとして人気を博しているものの、グーグルが携帯電話事業へ参入したことで、その人気にかげりが生じる可能性もある。
Android搭載電話の登場でiPhone人気が低迷することを想定すれば、iPhoneの独占キャリアであるAT&TがOHAに加盟していないことも納得できる。
いずれにせよ、今後グーグルが、アップルだけでなくマイクロソフトやシンビアンといった既存のモバイル・プラットフォーム・ベンダーの強力なライバルになることはまちがいない。なおAndroidの詳細情報は、OHAのWebサイトから入手できる。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
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