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[台湾]
台湾、WiMAX対応の超小型PC「MTube」を開発

国家レベルのプロジェクトで技術力を世界にアピール

(2007年11月26日)

MTube

 手のひらに収まるサイズで、1GHzの高速なマイクロプロセッサを搭載したUltra-Mobile PC(UMPC)が台湾で開発された。「MTube」と呼ばれる同デバイスは、台湾政府が出資する複数の研究組織により開発され、PCと同等の処理能力を備えるほか、WiMAXネットワークを介してインターネット上で提供される映像などのリッチ・コンテンツをダウンロードできるという。

 MTubeは、PC向けソフトウェアの動作もサポートするVia Technologies製x86互換マイクロプロセッサ(1GHz)を搭載しながら、重量はわずか150グラム、画面サイズは2.8インチと小さく、胸ポケットにも収まる。楽曲、写真などのデータは8GBまで保管可能で、Linux OSが稼働する。

 MTubeを開発した組織の1つ、Institute for Information Industry(III)の関係者であるシェン・シュウエン(Shen Shu-heng)氏によれば、同デバイスはWi-Fi接続に対応しているものの、3G(第3世代)携帯電話の通信ネットワークにはアクセスできないという。

 台湾製の部品だけで作られたMTubeの開発背景には、台湾製品を世界にアピールすると同時に、WiMAXブロードバンド・サービス用のデバイスおよびアプリケーションを充実させるというねらいがある。

 台湾は「M Taiwan」と称したWiMAX発展を目指す官民共同プロジェクトを展開しており、北米以外の国の中では最も早くWiMAXを導入した部類に入る。台湾政府の関係者はWiMAXについて、「山間部や過疎化した諸島地域を含む、国内のあらゆる場所にブロードバンド・インターネットを普及させるのに最適な技術」と期待を寄せている。

 台湾政府は今年10月、Alcatel-Lucent、Motorola、Nokia Siemens Networks、Sprint Nextelなどの多国籍企業を、WiMAX無線ブロードバンド技術パートナーの一員に加えた。同政府は、外資企業のWiMAX研究開発センターを国内に誘致し、台湾企業への部品製造発注を活性化させる目的で、こうしたパートナーシップの構築を積極的に進めている。

 Intelは、Wi-Fi無線ネットワーク規格の代替としてWiMAXにいち早く注目し、コーヒー・ショップや空港など、先進国のさまざまなエリアに同技術を導入し、インターネット接続を実現してきた。チップ大手の同社は台湾とも同様の協定を交わしており、2008年にノートPCへ同技術を搭載することを目指し、台湾のコンピュータ部品メーカーと共同で準備を進めている。

 なお、台湾のIIIは、Science and Technology Advisory GroupやIndustrial Technology Research Institute(ITRI)、その他の政府組織とともにMTubeの開発に当たった。

(Dan Nystedt/IDG News Service 台北支局)





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