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【解説】
曲がり角を迎えるInterop

総合イベントへの道を模索?――ソフト/セキュリティ関連イベントを併催

(2008年04月28日)

4月27日に米国ネバダ州ラスベガスで開幕した「Interop Las Vegas 2008」。歴史の長い、このエンタープライズ・ネットワーキング・コンファレンスにとって、今年は分岐点になりそうだ。ネットワーキングと他のIT分野との境界が薄れつつあるという時代の流れに合わせ、ソフトウェアとセキュリティに関する2つのイベントが併催されたからである。

Stephen Lawson
IDG News Serviceサンフランシスコ支局

 今年から併催された2つのイベントは、Interopを主催するTechWeb Networks(United Business Mediaの1部門)が最近買収したものだ。だが、TechWebや業界観測筋、常連参加者によると、この併催はビジネス上の判断だけでなく、時代の流れも反映している。ネットワーキングは依然として重要だが、このテーマ自体について語るべきことが少なくなりつつあることは否定できない。

 Interopは1980年代後半、ネットワーク機器メーカーが製品の相互運用性検証を目的に集まる場としてスタートした。「Networld+Interop」の名称で1990年代後半には巨大な規模に成長し、2001年にはラスベガス会場での来場者が約6万1,000人に達した。

 だが、2000年代初めのドットコム・バブル崩壊以降は縮小が進み、名前から「Networld」がなくなった。空きスペースが目立った従来のLas Vegas Convention Centerから、より小規模なMandalay Bay Convention Centerへと会場も変わっている。

 Interop Las Vegas 2008と併催される2つのイベントとは、「Software 2008」と「CSI SX」である。TechWeb NetworksのInterop担当ゼネラル・マネジャー、レニー・ヘイマン(Lenny Heymann)氏は、「企業はITのあらゆる側面で相互運用性を必要としている」と述べ、両コンファレンスの併催はInteropの自然な展開だと強調する。

 もっとも、「業界を分野で分類するのは非常に難しい」と、Heymann氏は本音ものぞかせる。アプリケーション・パフォーマンスやセキュリティ対策を担当するネットワーク管理者が増えており、ネットワーキング・ベンダーも多角化を進めていると、同氏は語る。

 Heymann氏によると、TechWebは昨年、Interopと併催する目的でSoftware 2008を買収した。一方、CSI SXのほうは、Computer Security Instituteの主催で長年開かれてきたコンファレンスである。ここ数年、Interopの展示会場でセキュリティ製品の展示面積が拡大しており、それがCSI SXの買収につながった。

 TechWebでは、両イベントを含む今年のInteropの出展企業および発表企業を前年比25%増と見込んでいる。来場者のほうも、前年の1万8,000人から2万人に増えると予想しているようだ。Interopは米国では9月にニューヨークでも開催される予定である。

 米国の調査会社Yankee Groupのアナリスト、ゼウス・カーラバラ(Zeus Kerravala)氏は、ネットワーキングと他のIT分野との境界や、それらを管理する仕事の境界がぼやけつつあることを認めつつも、多くのジャンルを網羅するタイプのイベントが必ずしも成功するとはかぎらないと指摘する。

 「TechWebはネットワーク関連領域もカバーする方向を目指しているが、このやり方は中身が薄いという印象を与えてしまう可能性がある」とKerravala氏。加えて、「RSA Conference」(セキュリティ)や「VoiceCon」(VoIP)といった専門的なイベントがInteropに少なからず打撃を与えていると、同氏はみている。

 Interopの凋落は、TechWebや、以前の主催社Key3Media(2003年に破産を宣言)だけに責任があるわけではない。もちろん、時代の流れもある。「業界は1990年代とは様変わりしている。当時はさまざまなネットワーク・プロトコルを巡って議論が繰り広げられ、多くの企業がネットワーキング市場で主導権争いを演じた。ところが今ではIPが圧倒的に優勢であり、Cisco Systemsが市場を牛耳っている」(Kerravala氏)






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