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【解説】
ノーテルのUC戦略に暗雲?――業績低迷でささやかれるマイクロソフトとの提携解消

ソフトウェア比重が高まるUC市場で両社の存在感に差

(2008年11月17日)

11月10日、業績が低迷しているカナダのNortel Networksが従業員1,300人のレイオフを発表した。同社はユニファイド・コミュニケーション(UC)の分野で米国Microsoftと4年間の提携契約を結んでいるが、このたび明らかになった“経営危機”は、Microsoftとの関係に影を落としている。

John Fontana
Network World米国版

見えない提携成果

NortelのCEO、マイク・ザフィロフスキー氏

 NortelとMicrosoftがUCの共同ビジネスで提携を結んだのは2006年7月のことだ(関連記事)。以降、両社は「Innovative Communications Alliance(ICA)」計画の下、企業向けのUCおよびVoIP技術の開発、販売、導入支援を共同で進めている。

 ICA提携契約に調印した際、NortelのCEOであるマイク・ザフィロフスキー(Mike Zafirovski)氏は、こうぶちあげた。「われわれは、Nortelのエンタープライズ・ビジネスのさらなる活性化を目指している。Microsoftとの新たな提携は、今後数年間でNortelに10億ドルを優に超す売上げ機会をもたらすだろう」

 だが、それからおよそ2年後の今年11月にNortelが34億ドルの損失を発表したことを考えると、ザフィロフスキー氏が言うような提携成果が得られたとは考えにくい。Nortel幹部は、提携の財務的な効果についてコメントを控えている。

提携延長の条件

 こうしたNortelの経営不振は、Microsoftとの協業に何らかの影響を与えるのか。米国の調査会社Yankee Groupのアナリスト、ズース・カーラバラ(Zeus Kerravala)氏の見方は「当面は影響なし」というものだ。

 「(UC市場から)Nortelが退場すると言っているわけではない。彼らには、Microsoftの技術を利用して価値を生み出す大きなチャンスがある」とカーラバラ氏。同氏は、音声通信分野でいま起こっている変革を、メインフレームからWindowsに主役が交代したかつての業界構造の変化になぞらえて、こう説明する。

 「(Windowsへの)主役交代の過程では、Honeywell、Burroughs、Univacといった大手ハードウェア・メーカーがいずれも姿を消した。Nortel、Avaya、Alcatel、Siemensは、今の音声通信業界における大手メインフレーマーと言える存在で、これら全社が生き残るとは思えないが、1〜2社は残るだろう」

 長期的に見ると、MicrosoftやIBM、Cisco Systemsといったベンダーが、統合型のソフトウェア・アプリケーションとミドルウェアを中心としたUCプラットフォームを武器に、音声通信技術の市場で覇権を争うことになりそうだ。

 そうしたなか、UCに関するNortelとMicrosoftとの提携契約は2010年に満了を迎えることになっている。カーラバラ氏は、NortelとMicrosoftのパートナーシップは今後16カ月は続くとみているが、それ以降は解消に向かう可能性が高いと指摘する。

 「(Nortelが)Microsoftとのパートナーシップを維持していくためには、Microsoftプラットフォームを補完する力を持ち、(Microsoftの)戦略的パートナーになれると証明することが必要だ」(カーラバラ氏)


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