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[米国]
IBM主導のグループ、オープンソースのストレージ管理ソフト開発へ
(2005年10月26日)
米国IBMは10月25日、その他8社のストレージ・ベンダーと連携してオープンソース・ソフトウェア・コミュニティを結成することを明らかにした。同グループは当初、「Aperi(アペリ)」というプロジェクトのもとで、異なるベンダーのシステムを管理できユーザーがさまざまなストレージ・システムを取り扱うのを容易にする、1つの共通したストレージ管理ソフトウェア(無償提供)の開発に取り組む計画という。
Aperiという名称は「開く」の意のラテン語に由来する。IBMの報道発表文によると、まず同社がそのストレージ・インフラ管理技術の一部を寄贈するのを皮切りに、参加ベンダーは、Aperiの取り組みにコードを寄贈していく。また、Aperiの活動は独立した非営利団体によって運営され、その組織の理事会は複数のベンダーの代表から構成されるようになる予定だ。この団体と理事会の構成についての詳細は、少し後で発表される、と報道発表文では述べている。
この動きは、別のオープンソース・プロジェクト「Eclipse(エクリプス)」をほうふつさせる。2001年下旬に、IBMは他のベンダーと連携して、ソフトウェア構築用の開発ツールおよび開発フレームワーク作りのためのオープンソース・コミュニティを結成した。そのプロジェクト運営団体「Eclipseコンソーシアム」はその後、2004年上旬にIBMから分離され、「Eclipse財団」(エクリプス・ファウンデーション)と呼ばれる独立した非営利団体になった。
AperiでのIBMのパートナーは、米国ブロケード・コミュニケーションズ・システムズ、米国シスコシステムズ、米国コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル(CA)、米国エンジェニオ・インフォメーション・テクノロジーズ、富士通、米国マクデータ、米国ネットワーク・アプライアンス、米国サン・マイクロシステムズである。主なストレージ・ベンダーが名を連ねているが、米国EMC、米国ヒューレット・パッカード(HP)、米国シマンテックの名前はない。
IBMの報道発表文によると、Aperiでは、業界団体「SINA (Storage Network Industry Association)」の「SMI-S (Storage Management Initiative Specification) 」など、既存のオープン・ストレージ標準を使用していく予定だ。
IBMの知的財産および標準担当副社長、ジム・ストーリングス氏は10月25日午後の記者会見で、現在Aperiへの参加を決めている各社はすべてSNIAのメンバーであり、Aperiの取り組みはSNIAと協力する形で行なわれると語った。Aperiはまだ始動したばかりであり、多くの決定は今後行われる、と同氏も、IBMのTivoliストレージ・マーケット・マネジャーのジェミー・グリューナー氏も強調した。
グリューナー氏は、「AperiはSNIAの一部になる可能性も、別の団体になる可能性もある。私たちは同コミュニティの会合を待っているところだ。実際に一堂に会す初のビジネス・ミーティングは今後数カ月のうちに開かれる。私たちはSNIAが行ってきた標準化作業の成果を、アプリケーションをその上に構築するためのベースラインとなる1つのプラットフォームに組み込みたい」と述べた。
また両氏は、Aperiへのその他の参加を歓迎すると強調した。EMCとHPも誘ったが、両社は現段階では参加しないことを選択したという。Aperiのコミュニティ結成の計画は約1年前から話し合われてきたが、特に過去90日にかけて話し合いが進んだ、とストーリングス氏は語った。
ストーリングス氏は、Aperiでは全メンバーからのコード寄稿を受けて、最初のリファレンス・モデルを来年中(2006年)にリリースすることになるだろうと語った。なお、IBMや他の各社ががAperiに寄稿するストレージ技術の詳細については、今回明かされなかった。
(IDG News Service)



