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[米国]
シスコ、STB大手のサイエンティフィック・アトランタを69億ドルで買収へ

(2005年11月21日)

 米国シスコシステムズは11月18日、企業向けネットワーク以外への多角化の動きとして、ケーブル(CATV)向けセットトップ・ボックス(STB)大手の米国サイエンティフィック・アトランタ(SA)を69億ドルで買収すると発表した。この買収は、サービス・プロバイダー向けに、IP TVといわゆる「トリプル・プレイ」サービス(すなわち、音声、ビデオ、データ通信機能を1つの回線で提供するサービス)用のインフラという包括的な製品ラインナップを構築するのに役立つとしている。

 この動きは、シスコが、ホーム・エンターテインメントとやビデオ関連の分野に、IPベースの次世代技術のための新しい年間10億ドルの商機を開拓しようとしていることを示すものである。すでにシスコは、CATV会社向けのルータ、スイッチ、ケーブル・モデム終端システムを提供しており、今年夏にはデンマークのKiSSテクノロジーの買収でDVDホーム・エンターテインメント技術を取得しているが、SAの買収は、サービス・プロバイダー向けに、IP TVといわゆる「トリプル・プレイ」サービス(すなわち、音声、ビデオ、データ通信機能を1つの回線で提供するサービス)用のインフラという包括的な製品ラインナップを構築するのに役立つという。

 シスコは、同社のリンクシス(Linksys)部門の消費者向けネットワーク製品と組み合わせることによって、STBがインタラクティブなオンデマンドのデジタルTVのための機能を提供するだけでなく、他のホーム・エンターテインメント用のブロードバンド・ルータ/ゲートウェイの機能も1台で果たせるようにする構えだ。

 SAは1951年に設立され、現従業員は7500人余り。2005年度(7月1日締め)の総売上高は約19億1,000万ドルだった。米国の家庭に導入されているCATV向けSTBの約40%に当たる約5,600万台がSA製であり、SAとモトローラが同市場の2強とされている。

 買収は、シスコの2006年度第3四半期(2006年2〜4月期)に完了する見通し。両社の取締役会が合意した条件によると、シスコはSA株式を1株当たり現金43ドルに引き換えるほか、未払いオプションを引き継ぐ。それらを合計した額が約69億ドルであり、SAの現金残高と相殺すると約53億ドル相当になる。

 なお、シスコが1999年後半にメトロ光トランスポート製品ベンダーのセレント(Cerent Corporation)を株式交換で買収した際の買収総額が、やはり約69億ドル相当で、これまでの最高額だった。

 買収後、SAは、シスコのルーティング・アンド・サービス・プロバイダー・テクノロジー・グループの一部門になるが、独立して営業し続け、シスコの上級副社長マイク・ボルピ氏の下で、SAの現CEO(最高経営責任者)であるジム・マクドナルド氏が引き続き指揮し続ける。

(Originally reported by Jim Duffy, Network World 11/18/2005)

(Network World (US))






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