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[米国]
ネットアップ、仮想テープ・ライブラリ「NearStore VTL」をリリースへ
(2006年02月03日)
米国ネットワーク・アプライアンスは2月3日、仮想テープ・ライブラリ(VTL)「NetApp NearStore VTL」の販売を2月7日から開始することを明らかにした。同製品には、昨年のデクルー買収によって獲得した統合データ暗号化アプライアンスも組み込まれている。
NearStore VTLは、FAS3000シリーズのミッドレンジ・ディスク・ストレージ・アレイをベースにしており、データ容量は4.5TB(テラバイト)から最大168TBまで拡張可能。CIFS、NFS、iSCSIプロトコルによるファイル共有をサポートする。
同製品は、実際のテープ上にデータを転送する際の圧縮率を予測することで、他のベンダーのVTLを介した物理テープ・ストレージ上の容量を最大50%節約できる「Tape Smart Sizing」機能をサポートする。同機能は、バックアップ・データのサンプリングを行うことで、各仮想テープのサイズをデータ・アーカイブ先である物理テープに合うように調整する。
同機能について、ネットアップのエンタープライズ・データ・マネジメント部門ゼネラル・マネジャー、クリシュ・パドマナーバン氏は、「仮想テープを作成する際に、どれだけ実データを書き込めば、物理テープの圧縮データがいっぱいになるかを判別する」と説明する。
同氏によると、NearStore VTLはロード・バランシング機能をサポートしており、バックアップの際に最もパフォーマンスの高いディスクに自動的にバックアップ先を切り替えることができる。また、新しい仮想テープを作成する際には最もパフォーマンスの高いRAIDセットを検知し、バックアップが開始されるたびに、仮想テープをそのRAID上に移動する機能をサポートする。
ネットワーク・アプライアンスは2005年4月、同VTLソフトウェア技術をアラクリタス・ソフトウェアの買収により獲得した。その後6月には、データ暗号化アプライアンスのメーカーである米国デクルーを買収すると発表し、8月に買収を完了した。
NearStore VTLアレイには、これまで独立した製品として再販してきたデクルーの「DataFort」アプライアンスが組み込まれている。DataFortは、NASアレイやSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)、バックアップ・テープ上のデータを256ビットのAES暗号キー使用して暗号化し、ホスト・サーバの代わりに暗号化および管理のタスクすべてを処理する。NearStore VTL上のDataFortアプライアンスは、iSCSIプロトコル使用時に100Mbpsの速度でデータの暗号化を実行する。
パドマナーバン氏によると、単一プロセッサ・モデル「NearStore VTL 600」の持続スループットは1時間当たり1.8TB、デュアルプロセッサ・モデル「NearStore VTL 1200」は倍の3.6TBであり、両モデルはそれぞれ最大1,500/3,000台のテープ・ドライブと最大256/526台の仮想テープ・ライブラリをエミュレートできる。
NearStore VTLの価格は、4.5TBシステムの場合が11万4,000ドル。デクルーの暗号化オプション(iSCSIプロトコル用)はカタログ価格で1万ドル。
また同社は、仮想テープ・ライブラリ、バックアップとリストア、災害時復旧インフラに関する設計および実装のコンサルティングなど、複数の新しいサービスを追加するという。
そのほかに、同社は、シマンテックのネットワーク・バックアップ・ソフトウェア「Symantec NetBackup」を自社のデータ・スナップショット・ソフトウェア「NetApp SnapVault」に統合したバージョンの出荷開始を発表する予定としている。
(Computerworld オンライン米国版)



