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[米国]
シスコの第3四半期決算、北米の好調で18%増収──東アジアの受注は低迷

(2006年05月10日)

 米国シスコシステムズは5月9日、2006年第3四半期(2月〜4月)の売上高が、前年同期比18%増の73億ドルを記録したと発表した。北米での事業が好調だったうえ、同四半期中に買収を終えたサイエンティフィック・アトランタが売上高を押し上げた。一方、純利益は前年同期比0.7%減の14億ドル(1株当たり22セント)で前年同四半期並みの水準となった。

 ケーブルテレビ向けセットトップ・ボックス大手のサイエンティフィックの売上高が、売上高増加の3分の1(4億700万ドル)を占めている。これを除いて単純計算すると、売上高の伸び率は12%となる。

 同日会見した同社CEOのジョン・チェンバース氏によると、第3四半期は「米国とカナダでのビジネスが、同社全体の52%を占めた」という。同地域では、製品受注が2四半期連続でおよそ同20%増を記録。エンタプライズ、コマーシャル、サービス・プロバイダー分野の受注が増加した。

 世界全体の受注増加率を分野別に見ると、エンタープライズが10%台前半、コマーシャルが20%台、サービス・プロバイダーが10%台後半。ルーティング事業は、「7600」ルータのほか、中小企業および支社向けの「Integrated Services Router」が好調で、約5%伸びた。スイッチングの売上高は13%増。「Catalyst 6500」プラットフォームが好調だった。IP電話と関連製品を含むエンタープライズIP通信は約40%増加した。

 受注増加率を地域別に見ると、中東/アフリカが約70%、ロシア/ラテンアメリカ/インドは約40%と好調だった。一方、西ヨーロッパは10%未満、中国は横ばい、日本は底を打ったが低調なままで推移しており、相対的に東アジアでの低迷ぶりが目立つ結果となった。

 売上増にもかかわらず、純利益が伸びなかったのは、ストック・オプション費用に1億8,800万ドル、サイエンティフィックの買収費用にその倍額をそれぞれ計上したためだ。シスコによると、前年同期はストック・オプション費用を計上しておらず、同じ基準で計算し直した実質的な純利益の増加率は同17%だったとしている。

 GAAP(一般会計原則)に基づかない実質ベースでは、純利益が18億ドル、1株利益が29セント。1株利益は、証券アナリストの予測平均(トムソン・フィナンシャル調べ)を3セント上回った。

 シスコは、第4四半期(5月〜7月)の売上高を、前年同期比18〜21%増の78億〜79億5,000万ドルと予想しており、サイエンティフィックを除いても、10〜12.5%と第3四半期並みの伸びを見込んでいる。

 同社のCDO(最高開発責任者)を務めるチャールズ・ジャンカルロ氏によると、大企業はIP電話などの先端設備投資に積極的な姿勢を示しているという。「IP電話などの機器に電力を供給できるPoE(Power over Ethernet)ポートを、現在使用中のハンドセットの約5倍の価格で購入している」

 また同氏は、ビデオ機器をブリティッシュ・テレコム・グループやドイツ・テレコムに提供する契約を結んだことよる収入が、第4四半期以降に大きく寄与すると予想している。

(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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