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[米国]
シトリックス、WAN最適化ベンダーを5,000万ドルで買収へ
(2006年08月08日)
米国シトリックス・システムズは計画どおり、長距離・大容量データ通信の高速化製品メーカーである米国オービタルデータを5,000万ドルで買収し、自社ラインアップにWAN最適化製品を追加するもようだ。
オービタルデータの買収によってシトリックスは、WAN接続経由のデータ送信方法を改善し、より高速なデータ転送を実現できるようになる見通しだ。この技術は、シン・クライアント環境におけるサーバおよびクライアントの接続のために、あるいは、オービタルデータのWAN最適化ソフトウェア・クライアントが動作する個々のPCを接続するために利用される予定となっている。
また、シトリックスは、買収が年内に完了すれば、オービタルデータの製品を「Citrix WANScaler」という新ブランドで販売開始するという計画を明らかにしている。
オービタルデータの買収は、ファイアウォール・ベンダーのテロス、SSL VPNメーカーのネットシックス、アプリケーション加速化製品ベンダーのネットスケーラーの買収に次いで、この1年間でシトリックスが行った4番目の大型買収となる。これらの買収に共通しているのは、すべての関係企業がアプリケーションへのリモート・アクセスを高速化、あるいは保護する製品を保有していることだ。これはシトリックスの軽量クライアント・リモート・サーバ技術「MetaFrame」の特徴の1つでもある。
シトリックスは、この種の技術に興味を持ち、WAN最適化ベンダーであるエクスパンドと提携していたが、エクスパンドの最適化デバイス「Compass WAN」が自社製品の「NetScaler」シリーズとあまりにも緊密に競合するとして、自社主催のコンファレンスへエクスパンドが入場するのを拒否した先月、この提携を解消している。シトリックスは現在、パケッティアと提携関係にある。
シトリックスは、オービタルデータの製品が広域接続経由で自社アプリケーションのベスト・パフォーマンスを持続させると説明している。なお、WAN最適化ベンダー各社は、圧縮、TCPマルチプレクシング、キャッシングなど、さまざまな手法を組み合わせて使用しているが、接続経由で送信されるトラフィックの種類によって、一部の組み合わせが他の組み合わせよりも効果を発揮する場合がある。このため、例えば、他社がトランザクション・パフォーマンスを35%しか改良できないのに、あるベンダーの製品は50%高速化できるケースがあるという。
なお、オービタルデータは、アプリケーション要求を予期し、WANを通過するトラフィック量を低減することで、特定の種類のデータの転送を最適化するソフトウェアも有する。マイクロソフトのCIFS(Common Internet File System)トラフィックのWAN遅延を低減するソフトウェアはその一例だ。ほかにも、支社用の機器や、データセンター用よりも大型の機器などを製造している。
同様の蓄積された技術を集めているのは、シトリックスだけではない。昨年、米国ジュニパーネットワークスは、WAN加速化企業のベリビットとデータセンター加速化ベンダーの米国レッドラインを買収している。また、米国シスコシステムズも似たような一連の技術を買収する動きを見せている。
(ティム・グリーン/Network World オンライン米国版)



