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[米国]
スカイプの各種サービスを携帯電話で利用可能に

(2006年08月10日)

 新興企業の米国アイスクリートは8月8日、ルクセンブルグのスカイプとの間で、ハイエンドのスマートフォンや一部のJava対応携帯電話を用いて、スカイプのコンタクト・リスト、インターネット電話(VoIP)サービス、インスタント・メッセージング・サービスを利用可能にする「iSkootMobile」アプリケーションのマーケティングを共同で展開する契約を結んだと発表した。

 アイスクリートのCEO、ジェイコブ・ゲダリア氏によると、スカイプとアイスクリートは、同アプリケーションを移動体通信(携帯電話サービス)事業者や携帯電話機メーカーに共同で売り込んでいくという。移動体通信事業者は同ソフトウェアを含むサービス・パッケージを提供でき、アイスクートはその売上高の一部を受け取る。

 スカイプの電話帳は、一部のユーザーにとって生活になくてはならないものになっている。iSkootMobileアプリケーションは携帯電話上でもPC上と同じようにスカイプの機能を利用できるようなるため、「従来、PCの前に座らなければコンタクトできなかった人々と、対話し続けることができる」とゲダリア氏は説明する。

 同アプリケーションのインタフェースを通じて、ユーザーは自分のコンタクト・リスト中のだれが現在ログインして「ONLINE」(在席)状態にあるかを確認できるほか、SkypeOutアカウントの残高も確認することができる。

 また、自分の状態を「AWAY」(一時退席中)などに変更することもでき、それはPCからSkypeにログインしている仲間にきちんと認識される。さらに、コンタクト・リストの更新も、ユーザーのデータ通信プランを通じて可能であるという。

 iSkootMobileは、米国のモトローラ、フィンランドのノキア、英国のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの一部のJava対応携帯電話で動作する。対応している携帯電話のリストは同社のサイトhttp://www.iskoot.com/products.htmに掲載されている。

 Skypeコンタクト・リスト内の相手と通話する際には、同アプリケーションはまず、アイスクートのゲートウェイ・サーバに通常の音声通話で電話をかけ、同サーバが、その通話をスカイプのVoIPシステムへ転送する。ユーザーは、同サーバまでの通話料金を、自分の携帯電話契約プランで支払う。同サーバから先の通話料金は、PC宛ての場合は無料、通常電話宛ての場合はスカイプのSkypeOutの使用料金が必要になる。

 現在のところ、アイスクートのゲードウェイ・サーバは米国でしか利用できないが、今月中に欧州とアジアでも利用可能になる見通しだ。また、同社はこのゲードウェイ・ネットワークの利用料金を期間限定で無料とし、その後に定額接続料金を徴収する計画だという。

 また、一部の通信事業者は、移動体通信(携帯電話サービス)のデータ接続を利用するモバイルVoIPアプリケーションの登場で、回線交換方式の音声通話による収入が減るのではないかという不安を抱いているが、アイスクートでは、iSkootMobileアプリケーションは、そうした通信事業者に対して、「VoIP通話から収入を得る手段」「料金を請求できるサービス」を提供するものだと説明しているという。

 ゲダリア氏は、「すでに数社の通信事業者と話し合いを持ったが、良い感触が得られている」と述べている。

 ユーザーが自分のSkype IDへの電話を携帯電話で受けるには、SkypeOutアカウントのクレジット残高が必要だ。通話受信時にも料金を徴収する方式は、米国の携帯電話ユーザーにとっては普通だが、欧州では一般的ではない。欧州の携帯電話ユーザーの場合は、国内での通話受信は無料で、国外ローミング時の通話受信が有料となる。

 なお、ゲダリア氏によると、アイスクートは、いずれ米国グーグルのVoIPサービス「Google Talk」にもそのソフトウェアを対応させることを目指しているという。

(ジェレミー・カーク/IDG News Service ロンドン支局)






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