【 ここから本文 】
- TOP
- > News : ネットワーキング
- >
ネットワーキング
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
ネットワーク投資の無駄、今後5年間で1,000億ドルに──ガートナー予測
(2006年10月13日)
| Gartner Symposium/ITxpo 2006 Orland |
企業・組織において、今後5年間でネットワーク製品/サービスへの過剰投資によって総額1,000億ドルが無駄になる――米国ガートナーのアナリスト、マーク・ファビ氏とボブ・ハフナー氏は、10月8から13日にかけて米国オーランドで開催されている「Gartner Symposium ITxpo 2006 Orland」で、このような驚くべき予測を示した。
ファビ氏は今春に開催されたITxpoで、デスクトップ向けのギガビットEthernetへの投資が100億ドルの浪費になるとの予測を明らかにし、大きな話題を呼んだ。今回のプレゼンテーションで、同氏はより包括的な予測を示し、「ネットワーク担当役員は、向こう2年間に最低限必要なものだけを購入すべきであり、トラフィックの増加など拡張性を考慮して必要以上の物品を購入することは避けなければならない」と論じた。「万が一の事態はめったに起こらない」(ファビ氏)
さらにファビ氏は、企業は帯域拡大よりも、WAN最適化ツールを用いてネットワーク・トラフィックの削減を図るべきだと述べた。同氏の計算では、WAN最適化ツールによってトラフィックを60〜80%削減できるという。また、帯域の必要量は年率35%の割合で増大している。これらを踏まえると、企業はWAN最適化ツールによって、企業は帯域の拡張を3.5年遅らせることが可能になる。
企業は専用線やフレームリレーにかけていたコストと現在の帯域に要するコストを比較して、帯域は安くなっていると考えているが、帯域の確保には依然として多大なコストがかかる、とファビ氏は強調する。同氏は、企業が帯域コストの削減に取り組めば、総額200億ドルが軽減されると見ている。
一方、ハフナー氏は、企業は大画面付きのIP電話への投資を控えるべきだと述べた。安価な電話を購入して150〜350ドルを節約し、その分を従業員の生産性を高める統合通信アプリケーションに費やすほうが合理的だという。同氏は、「IP電話で大画面を利用したい場合はPCのモニタが使えるソフトフォンを導入するほうが得策だ」と指摘する。というのも、卓上電話は5〜10年以内に姿を消すことが予想されるため、電話器への多額の投資は見合わせたほうがよいとのことだ。
また、ファビ氏は、サービス・プロバイダー1社のMPLSネットワークでWANトラフィックを伝送する代わりに、トラフィックの一部を公衆インターネットで伝送するハイブリッド・アプローチを導入することも、企業がコストを削減するための有力な方法だと述べた。「パフォーマンスはそれほど変わらない」(ファビ氏)
そのほか、ファビ氏は、取り引きしているベンダーを見直すことで、今後5年間に最大150億ドルが削減可能との見通しを示した。
ファビ氏とハフナー氏はプレゼンテーションの結びとして、ネットワーク関連のコストを大幅に削減できた場合は、削減した費用をアプリケーションの高速化、通信の統合、モビリティ、無線LANによる音声通信などの技術に割くべきだと語った。「力を入れなければならないのは、ネットワークの改善ではなく、ビジネスの改善だ」(ハフナー氏)
米国シスコシステムズのCEOであるジョン・チェンバース氏は、ITxpoの基調講演で、同社がビデオを用いるコラボレーション・ツールを導入したことによって、飛行機による出張経費を1億ドル削減できたと述べた。「コラボレーションが生産性向上の次のフロンティアだ」(チェンバース氏)
(ニール・ワインバーグ/Network Worldオンライン米国版)
- 米国ガートナー
- http://www.gartner.com/
- Gartner Symposium/ITxpo 2006 Orland
- http://www.gartner.com/it/sym/2006_/sym16/sym16_home.jsp
- Gartner Symposium/ITxpo 2006 Japan
- http://www.e-gartner.jp/symposium2006/

