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[米国]
ブロケード、SANダイレクタでシスコ製品を上回る省電力性をアピール

(2007年05月18日)

 データセンターの環境対策を求める声が高まるなか、ストレージ・スイッチ・ベンダーの米国ブロケード・コミュニケーションズ・システムズは、自社のSANダイレクタ(電源などを2重化して可用性を高めたファイバ・チャネル用の大規模スイッチ)の消費電力がシスコシステムズ製品の3分の1にとどまるとの比較結果を発表し、自社の省エネ対応をアピールしている。

 ブロケードの主張は、調査会社エンタープライズ・ストラテジー・グループ(ESG)がまとめた、ブロケードのSANダイレクタ「Brocade 48000」の検証リポートが基になっている。ブロケードは同リポートを引用し、多数のスイッチを1台のBrocade 48000で代替することで消費電力が節約できるとしている。

 ブロケードはシスコのダイレクタ製品(MDS 9513)に関して、自社サイトで次のように述べている。

ブロケードのSANダイレクタ「Brocade 48000」

 「シスコのダイレクタ製品はブロケードのそれよりも電力効率が大幅に低い。シスコの文書によると、同社のMDS 9513は、ラインカードごとに多くの電力を消費し、その総消費電力はBrocade 48000の3倍(3,000ワット以上)に上る。ポート当たりの消費電力は最大16ワットだ。実際、MDS 9513の駆動に必要な電力は、Brocade 48000と米国の大邸宅の電力を賄えるほどの量だ」

 「シスコのMDS 9513は非常に多くの電力を消費し、大量の熱を放出するため、多くのOEMは、標準ラックに1台しか収納しないか、あるいは1つのフロアタイルより大きな面積を占める特殊なラックに収納するようにしている。MDS 9513は、15個のファンで側面冷却を行うようになっているが、これらは1つのFRU(フィールド交換可能ユニット)に収められており、ファンが1つ故障すると、すべてのファンを交換しなければならない」

 「MDS 9513は、Brocade 48000やMi10000より二酸化炭素の排出も多い。二酸化炭素の年間排出量は1万2,280kgで、Brocade 48000を8,000kg上回っている」

 こうしたブロケードの主張に対し、シスコはコメントを控えている。

 だが、ESGはリポートの中で、データセンターに設置されているIT機器の中で最も消費電力が多いのは、冷却装置、ハイエンドのストレージ、サーバだと述べている。

 SANネットワーキング機器がデータセンターのネットワーク設備全体に占める割合は、通常は半分未満と見られる。このため、SANダイレクタの消費電力を削減しても、データセンターの他の要素による大量の電力消費を放置すれば、地球環境にはあまり貢献しないことになる。

 また、ESGはリポートに「電力コストは、ダイレクタの購入/保守コスト全体と比べて相対的に小さい可能性があることに注意すべきだ」と記している。実際、50万ポンド(9億9,700万ドル)を費やしても電力コストの年間削減額が50ポンドにとどまれば、割に合わないことになる。

 ESGはリポートを次のように締めくくっている。「当社は、このリポートに記載した検証結果を妥当なものと考えている。だが、われわれは、IT管理者と施設管理者がサプライヤーと協力して、自社の具体的なニーズを基に独自の分析を行うことをお勧めする。ストレージ・ネットワークで提供されるサービスや、トータルなソリューションのために必要なサーバとストレージなど、多くの要因がその結果に影響する」

(クリス・メラー/Techworld.com オンライン英国版)






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