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[米国] 【Interop Las Vegas 2007 リポート】
シスコ、ノーテルらが語るスイッチの未来予想図

目下の課題は電力の効率化と配電室の温暖化防止

(2007年05月24日)

 ラスベガスで開催中の「Interop Las Vegas 2007」(5月20〜25日)で、米国シスコシステムズとカナダのノーテル・ネットワークスの幹部が、「Making the(New)Switch」と題されたパネル・ディスカッションにそろって参加した。

 ディスカッションの中で両社の幹部は、今後のEthernetスイッチには優れた電力効率が要求されると主張。ネットワーク機器の電力消費量が増加するのに伴い、ネットワーク管理者にも「エネルギー効率を改善する」という視点が求められると指摘した。

 現在、企業が導入を推進しているネットワーク技術の1つに「Power over Ethernet(PoE)」がある。

 PoEは、LANケーブルにデータと電力を同時に流すことで、LAN上にある機器を電源配線なしで動作させるという機能だ。ただし、PoE機能を搭載するスイッチング・ハブやアクセス・ポイントは消費電力が大きく、機器が排出する熱や消費電力の管理などがネットワーク管理者の頭痛の種となっている。

 また今後市場に登場する、PoEよりも大容量の電力を供給できる「PoE Plus」を導入する場合には、ネットワーク管理者は電源管理に細心の注意を払う必要があるという。

 シスコのネットワーク・システム部門で上級ストラテジストを務めるマーク・レアリー氏は、「PoE Plusの登場により、ネットワーク機器に供給できる電力量は大幅に増加するが、同時に配電室の高温化問題も深刻化する。PoEですら高温化問題が解決していない段階では、この問題はますます悪化する」と警鐘を鳴らした。

 もっとも、ノーテルのEthernetスイッチング担当ディレクター、サンジーブ・グプタ氏は、PoE Plusへの需要が早い段階で高まる可能性は低いと指摘する。

 「現在のPoE Plusはきわめて問題の多いソリューションだ。そもそもPoE Plusを必要とするエンド・デバイスはまだ少数だ」(グプタ氏)

 両者の指摘に賛同するネットワーク管理者は多いようだ。ネットワーク機器の管理を担当しているという聴衆からは、「PoE Plusが登場すれば、ただでさえオーバーヒート気味の配線室にさらなる負担がかかる」という意見が寄せられた。

 電力の効率化には、環境問題対策というもう1つの側面がある。あるネットワーク・ベンダーは、環境問題への関心がユーザーの間で高まったため、Ethernetスイッチといったネットワーク機器への電力供給の方法を見直さざるをえなかったと話す。

 この点についてはレアリー氏も同意見のようだ。同氏は「われわれネットワーク・ベンダーは、企業のPoEの導入と環境問題対策をサポートしてスイッチへの電力供給を効率化し、配線室の高温化を防止することに注力する」と語っている。

 また、今後市場に投入される新世代のスイッチでは、スイッチに搭載されるソフトウェアが重要な役割を担うとの考えが、パネリスト全員から示された。ちなみに、“ソフトウェア”といってもGUIベースの設定ツールや、ネットワーク監視アプリケーションといったレベルの話ではない。

 レアリー氏やグプタ氏によると、将来的にはエッジ・スイッチおよびコア・スイッチに搭載されたソフトウェアが、ネットワークのアクセス管理やエンドポイント・デバイスの検知を行い、無線LANと有線LANの統合やメッセージング・プロトコルの高速化といったサービスを提供する役割を担うという。

 レアリー氏は、「われわれはネットワーク機器とソフトウェアを連携させ、高い柔軟性を実現する取り組みを進めている」と説明する。

 とはいえ、明日にでも次世代スイッチを購入するという企業は少ない。パネル・ディスカッション時に行われた挙手によるアンケート調査では、100名程度の聴衆のほとんどが、数年間は現行のLANスイッチを使用し続けると答えている。

 「多くのユーザーは、これまで問題なく稼働してきた製品を今後も利用しようと考えているようだ。このことを知ることができたのは大きな収穫だ」(グプタ氏)

(フィル・ホッホムート/Network World オンライン米国版)






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