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[米国]
インテル、マルチコアCPU/仮想化対応を強化したEthernetコントローラを発表
データセンターのネットワーク環境に照準
(2007年07月24日)
米国インテルは7月23日、サーバ向けネットワーク・カードおよびマザーボード用のEthernetコントローラ2種を発表した。デュアルポートの10ギガビットEthernetコントローラ「82598」は9月に生産開始、ギガビットEthernetコントローラ「82575」はすでに出荷されている。
データセンターは目下、マルチコア・プロセッサやサーバ仮想化などにより、大きな技術的進歩を遂げようとしている。こうした新技術を、サーバ・インタフェースを通して活用できるように設計されていることが、新しいEthernetコントローラの特徴だ。
「マルチコアなどの新技術により、データセンターの処理能力は大きな向上が見込まれている。だが、その一方でネットワーク接続に関しては遅れが目立ち、スピードアップしたデータセンターにとってボトルネック的な存在だ」と、インテルのLANアクセス部門担当プロダクトライン・マネジャー、サニール・アルワリア氏は述べている。
今回発表されたEthernetコントローラは、複数の待ち行列(キュー)に対応し、パケット優先化など、ネットワーク接続のボトルネックを解消する機能を備えている。
インテルがこれまで製造していた、サーバとストレージの間の通信やLANを担うコントローラは、システムに出入りするルートが1つしかなかった。例えば、どのプロセッサやコアにどのパケットを送るかを判断するのはコントローラそのものだ。アルワリア氏は、この作業は時にチップの処理能力をすべて使い切るほど負担が大きいと説明する。
複数キューに対応した新コントローラには、キューをパケット化するソフトウェアも付属している。10ギガビットEthernetコントローラ(82598)は、各ポートにつき送信キュー32、受信キュー64の処理が可能で、サーバのあらゆるプロセッサ/コアに送信できるため、作業量のバランスを保ち、サーバの処理能力を生かすことができるという。一方、ギガビットEthernetコントローラ(82575)のほうは、送信・受信ともに各ポート4つのキューに対応している。
このキュー・システムを利用することで、ネットワーク上で重要な機能を果たす特定のパケットを優先的に処理することができる。
インテルは新コントローラと同時に、サーバの異なる仮想マシンにパケットに割り当てる「Virtual Machine Device Queues(VMDQ)」技術も発表した。この機能を利用するには、仮想化ソフトの各ベンダーがVMDQに対応することが前提となる。インテルの製品マーケティング・マネジャー、スティーブ・シュルツ氏によると、同社はヴイエムウェアやゼンソース、マイクロソフトと共同でVMDQ対応に取り組んでいる。
新コントローラは、iSCSIのストレージ・ネットワークもネイティブにサポートする。さらに10ギガビット版の82598では、注目の新規格「Fibre Channel over Ethernet(FCoE)」も利用できるように設計されている。ただし、FCoEはまだ開発途上の技術であり、新コントローラがFCoEを備えているわけではない。
10ギガビットの82598は、バスをPCI-XからPCI Expressに変更、インテルの10ギガビットEthernetコントローラとしては初めてPCI Express採用製品となった。アルワリア氏によると、同コントローラはサーバのCPU負荷を軽減する新機能により、CPUサイクルの10%を占める一方で10Gbpsの転送速度をフルに実現するという。
(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)
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