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[世界]
「UWB」の業界団体が12社の無線チップセット製品を認可

いよいよワイヤレスUSB/次世代Bluetoothの時代へ

(2007年10月10日)

 超広帯域無線技術「UWB(Ultra Wide Band)」の業界団体ワイメディア・アライアンスが、業界初のUWBチップセットを認可した。これにより、ワイヤレスUSBや次世代Bluetoothの時代が本格的に到来することになりそうだ。

 UWBはワイヤレスUSBや次世代Bluetoothの基盤となる無線技術であり、半径2〜3メートルの範囲で480Mbpsのスループットを実現し、PCや周辺機器、家電機器間のデータ転送を高速化する。

 データ・ストレージの容量が増大するなか、データ転送速度をより高速化しなければ、膨大なデータが格納されたデバイス間でデータを転送・同期化するのにさらに長い時間を要してしまうことになる。

 有線のUSB 2.0はすでに480Mbpsを達成しているものの、ユーザーはIEEE 802.11の無線LANを用いてデバイスをワイヤレス接続することにすっかり慣れてしまった。同団体によると、近距離のパーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)には802.11よりUWBのほうが適しており、消費電力が低く抑えられるためバッテリの寿命も長くできるという。

 ワイメディア・アライアンスの代表を務めるステファン・ウッド氏によると、物理層やMAC(メディア・アクセス・コントロール)層に対応する12社のチップセットを認可したという。これには、インテルやアレレオン、スタッカート・コミュニケーションズなどの製品が含まれる。

 認可を受けた無線チップセットは、どのような用途で使用しても、同一のPANで動作しているかぎりお互いに干渉することはない。

 認可済みのチップセットは、Bluetooth 3.0やWireless USBといった比較的上位層のプロトコルを採用するデバイスに組み込まれるという。これらの実装を認可するのは、「ワイヤレスUSBインプリメンターズ・フォーラム」や「Bluetooth Special Interest Group(SIG)」などの標準化団体である。

 この2つの団体はすでに今年7月に4つの製品を認可している。ノートブックPCやアダプタ、ハブについては、内蔵のUWBチップセットに基本的なテストを実施したのちに承認されたが、ワイメディア・アライアンスが認可プロセスを終了するまでにはそれよりも少しの時間を要したという。ちなみに、Bluetooth SIGは、来年中旬までに3.0の仕様を固め、製品の認可作業に入る予定だ。

 カレント・アナリシスのアビ・グリーンガート氏は、「UWBは無線の範囲内であれば快適に通信可能だが、もっと使いやすくすることが重要だ」と指摘する。

 「高速通信を求める顧客は確かに存在し、ベンダーのエンジニアは高速化に力を注いでいるが、実際のところ、アップルの「iPhone」など一部の製品を除くと、Bluetoothも無線LANも、一般ユーザーが簡単に使いこなせるレベルにはまだ達していない」(同氏)

 UWBは幅広い周波数を使うことから、国によっては他のネットワークに干渉するのではないかと懸念する声も上がっている。だが、ワイメディアのウッド氏によると、EU諸国や日本、韓国ではすでに合法化されており、今年末には中国、カナダ、シンガポールでも承認される見通しという。

 「すべての国で同じ周波数が使われるわけではなく、ベンダーはローミングしたいユーザーのために、国ごとにモードを切り替えられるデバイスを提供すべきだ」とウッド氏は指摘している。

(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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