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[国内]
日立、NGNの本格始動に向けネットワーク事業を強化

第一弾として家庭向けSDPとビジネス向けSIPサーバを投入へ

(2008年01月29日)

 日立製作所は1月29日、通信・ネットワーク分野における事業強化策を発表した。これは、今年3月に始まる予定のNGN(Next Generation Network)商用サービスに向けた施策であり、同社はこの分野において3つの重点事業を展開するとしている。

 重点事業として掲げられたのは、(1)SDP(Service Delivery Platform)関連事業の拡大、(2)同社の企業向けネットワーク製品「CommuniMax」のNGNサービス対応、(3)NGNを支えるアクセス・トランスポート製品のグローバル展開の3つだ。

 SDPとは、IP化された通話やメールなどのデータを統合し、種々のサービスに即した形で提供するための基盤である。同社はこれまで、通信キャリアに向けてSDPを提供していたが、今後はビジネス向け、および一般家庭などを含むライフ・コミュニティ向けのSDPを提供していくという。

日立の家庭向けSDP「インテリジェントホームゲートウェイ」(写真左は試作機、同右が商用製品)。サービスの機能変更や追加をNGN経由で可能にするOSGiアライアンス標準のフレームワークが採用されている

 その第一弾として、日立はライフ・コミュニティ向けのSDP「インテリジェントホームゲートウェイ」を2008年第1四半期(4月−6月期)に投入する。同製品は、家電、照明といった宅内機器をネットワークで制御するためのもので、ヘルスケア、ホーム・セキュリティなどのサービスをサポートするものとして使われる。NGN-SIP対応機能、IPv6マルチキャスト対応機能、ギガビット対応ルータ機能、マルチセッション機能などを備えるのが同製品の特徴だ。

 「CommuniMax」のNGN対応としては、ビジネス向けの小容量SIPサーバが、2008年第1四半期に投入される。このSIPサーバによって、NGNへの直接接続が可能になるという。なお、CommuniMaxはIPテレフォニー・システムの導入から運用/保守までを提供する製品である。

 また今後は、小/中大容量VoIP(Voice over IP:音声データをWeb上などでやりとりするための技術)ゲートウェイや、既存のテレビ会議システム/POS端末/ATM端末などをNGNにつなぐためのNGNゲートウェイ、NGNの特徴であるQoS(Quality of Service)を備えたビデオ会議システムを投入するなど、CommuniMax関連の製品ラインアップを強化するという。投入時期は、2008年度から2009年度になる見込みだ。

 アクセス・トランスポート製品のグローバル展開については、日立はすでに世界各国で同製品群の投入を行っているが、引き続き注力し、さらに拡大するとした。

日立製作所 執行役専務で情報・通信グループ 副グループ長 高橋直也氏

 これまでのアクセス・トランスポート製品の導入実績として、北米の通信事業者/ケーブル・テレビ事業者に同社の光アクセス用デバイス(G-PONシステム:下りの伝送速度が1Gbpsを超える光アクセス・システム)が採用されている例や、韓国最大の通信事業者であるKT(Korea Telecom)社向けに同社のギガビットEthernetスイッチ「GS4000」シリーズが累計で1,000台以上販売された例などが紹介された。

 また国内では、KDDI向けにEV-DO Rev.A(マルチキャスト対応の高速なデータ通信規格)基地局(EV-DOシステム)の導入を拡大していくという。同社は今後、WiMAXや次世代PHSなどの2.5GHz帯BWA(Broadband Wireless Access)などもターゲットに、無線アクセス製品の投入に注力していく考えだ。

 発表に際し、日立製作所 執行役専務で情報・通信グループ 副グループ長の高橋直也氏は、「今回の重点事業によって、通信・ネットワーク関連事業における2010年の売上げを5,000億円にするのが目標」と語った。

 なお、今回発表された製品群の価格は公表されていない。販路としては、まずはプロバイダー経由、SIer経由などで販売していくという。

(高山哲司/Computerworld)






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