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[米国]
レッドハット、HPC向けのLinuxスタック「Red Hat HPC Solution」をリリース
Windows HPC Serverよりも低コストをアピール
(2008年10月03日)
米国Red Hatは10月2日、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)向けのLinuxソフトウェア・スタック「Red Hat HPC Solution」をリリースした。米国Microsoftの「Windows HPC Server 2008」より低コストだとアピールしている。
Red Hat HPC Solutionは、カナダのPlatform Computingからライセンスされたクラスタリング・ソフト「Platform Open Cluster Stack 5」と「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」を組み合わせた製品で、デバイス・ドライバやクラスタ・インストーラ、クラスタ管理ツール、リソース/アプリケーション監視ツール、相互接続サポート・ツール、ジョブ・スケジューラなども含まれている。
| HPCソフトウェア・スタックに必要な10のコンポーネント(米国Red HatのWebサイトより抜粋) |
Red Hat HPC Solutionのサブスクリプション費用は、1ノード(または1サーバ)当たり年額249ドル。この価格には、継続的なテクニカル・サポート、バグ修正、将来のソフトウェア・アップデートなどのサービスが含まれていると、同社製品マーケティング・マネジャーのゲリー・リベロス(Gerry Riveros)氏は説明する。
Red Hatがライバル視するWindows HPC Server 2008は、クラスタリングと管理に必要なコンポーネントとOSからなる製品で、価格は1ノード当たり475ドルだ。料金だけを見ると、毎年249ドルのサブスクリプション費用が発生するRed Hat HPC Solutionよりも低コストという印象を受ける。
しかし、Windows HPC Server 2008のユーザーがメンテナンスやソフトウェア・アップデートをMicrosoftから受けるには、3年間のEA(Enterprise Assurance)メンテナンス契約を同社と結ばなければならないと、リベロス氏は強調する。MicrosoftはEAの費用を公表していないが、一般に製品価格のおよそ25〜29%と言われている。
EAの費用を含めた場合、Windows HPC Server 2008の3年間のコストは800ドルを超える。一方、Red Hat HPC Solutionを3年間使用したときの費用はおよそ750ドルだ。
ちなみに、Windows HPC 2008を3年間使用したときに、1ノード当たりの購入価格以外に必要となるコストについてMicrosoftに問い合わせたところ、今年11月1日に自社サイトで公開予定のため、現時点で見積もり額を示すことはできないとの回答だった。
これまでRed Hatは、RHELのHPC対応エディションしか出荷していなかった。そのため同社の顧客は、コンポーネントを選択して組み合わせ、自分たちでフルスケールのHPC環境を構築する必要があった。
Red Hatが今回、競争力の高い価格設定でHPC向けのオールインワン製品を投入したのは、同市場でのMicrosoftの台頭が背景にある。また、HPC環境の構築や管理を支援するソフトウェア・コンポーネントをOSに統合するよう求める声が、Red Hatの顧客から多く寄せられていた。「自力でHPC環境を構築しなければならない点が、ユーザーにとって大きな障害になっていた」とリベロス氏は語る。
HPC環境で最も多く使われているOSがLinuxなのは周知の事実であり、市場支配は今も続いている。しかしここ数年、HPC市場でのWindowsのシェアを拡大するべく、後発組のMicrosoftが取り組みを強化している。今年9月のWindows HPC Server 2008のリリースがその一環なのは言うまでもない(関連記事)。
MicrosoftはHPCベンダーとの提携も積極的に進めている。同社は今年9月、デスクトップ・サイズのスーパーコンピュータ「Cray CX1 Supercomputer」の開発で米国Crayと協力したことを明らかにした(関連記事)。
(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)
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