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[国内]
【インタビュー】
“Dr.DBA”のケン・ジェイコブズ氏、「オラクルだけが実現可能なグリッド」について語る
(2003年12月17日)
「Dr.DBA」の異名を持つケン・ジェイコブズ氏は、オラクル製品の“未来”を決めるストラテジストである。編集部は2003年12月17日、東京で開催された「OracleWorld Tokyo」カンファレンスの講演者として来日したジェイコブズ氏に、オラクルの考えるグリッド・コンピューティングについて語ってもらった。
河原 潤
本誌編集長
──ITの進化により、企業のシステムやネットワークは高度化、複雑化する一方である。それに伴い、データベースの世界も難解なものになっていくのか。
ジェイコブズ氏:答えはノーだ。今日のデータベースに備わるインテリジェンスな自己管理機能がさらに改善されることで、管理面ではむしろシンプルになっていくはずだ。こうした複雑性の排除は、オラクルが長年にわたって取り組んできた永遠の課題であり、現在、われわれは「統合」「標準化」「操作の単純化」の3点に注力して、製品の強化に取り組んでいる。
| 「グリッドで企業システムのアンバランスな状況を改善したいと語る、米国オラクル製品戦略担当バイス・プレジデントのケン・ジェイコブズ氏 |
──なぜ、今、企業コンピューティングにおいて、グリッド・コンピューティングが必要とされているのか。
ジェイコブズ氏:メインフレーム、オープン・システム、そしてインターネットと、これまで、企業コンピューティングの世界では時代ごとに大きな波がやってきた。グリッド・コンピューティングは、次の大きな波である。
グリッドは、必要に応じてダイナミックにITリソースを移動させるための技術だ。われわれは、この技術を利用してITリソースの使用効率の最大化を追求する。リソース不足にあえぐサーバやストレージがある一方、常にアイドリング状態のものも多数存在するという、今日多くの企業システムで見られるアンバランスな状況を、グリッドで改善したいのだ。
われわれが、「Oracle 10g」のリリースで打ち出した「エンタープライズ・グリッド」の最大の特徴は、データベース管理の領域をもグリッドでカバーしようとしている点だ。これは、「Oracle Real Application Clusters(RAC)」をはじめ、データベース・クラスタ技術に長年挑んできたオラクルにしかできないことである。
──今回のOracleWorldでは、「グリッド一色」という印象を受けた。ただ、Oracle 10gは、言うまでもなくオラクルの基幹製品であり、当然、グリッド以外にも注目すべき機能を備えているはずだ。この辺りについても聞かせてほしい。
ジェイコブズ氏:グリッドがOracle 10gにおけるハイライトであることは間違いない。だが、それは、われわれがこの最新バージョンをもってユーザーに伝えたいことのごく一部なのである。
われわれは、Oracle 10gの開発に多大な資金とリソースを投入した。その結果、製品全体にわたって大幅な改良が施され、数多くの強力な機能が追加された。特に、パフォーマンス、アベーラビリティ、ビジネス・インテリジェンスへの対応能力、セキュリティ管理などが主な強化ポイントである。今後は、これらの機能すべてとグリッドとを合わせてのOracle 10gであることを、もっと市場に訴えかけていくつもりだ。



