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[米国]
マイクロソフト、Windows次世代版の開発者向け技術をリリース
(2005年05月24日)
米マイクロソフトは5月23日、Windows次世代版「Longhorn」(開発コード名)の開発プラットフォームの基盤となる、3つの開発者向け技術の早期バージョンをひとまとめにして公開した。
今回配布が開始された「Beta 1 Release Candidate(ベータ1 リリース候補)」パッケージに含まれているのは、マイクロソフトの新しいプレゼンテーション・サブシステム「Avalon」(開発コード名)、Webサービスベースの通信サブシステム「Indigo」(開発コード名)と、新しいエンドユーザー・アイデンティティ(ID)管理技術「InfoCard」である。
AvalonとIndigoについては、マイクロソフトは開発者に数年前から語っていたが、InfoCardはそれよりも新しい技術で、これまで情報はほとんど提供されていなかった。
マイクロソフトによると、InfoCardは「消費者がWindowsを通じて自分のデジタル・アイデンティティを管理するための手段」であり、消費者が「どのオンライン・アプリケーションやサービスに自分のアイデンティティ情報へのアクセスを許可するか」を指定でき、Webサイトごとにその情報を入力しないで済むようにするものだ。
InfoCardは、成功しなかった同社のID管理システム「Passport」と同じように、ユーザーにログインを要求するデジタル・サービスの増加という問題の解決を目指すものだが、Passportとは異なり、現在拡大しつつある「WS-*」相互運用性規格群に基づいている。マイクロソフトは、WS-*規格群のドラフト策定に大きな役割を果たしている。WS-*規格は多数の大手ベンダーの支持を得ているが、マイクロソフトが参加を拒んでいるLiberty Allianceの規格と、一部の領域では競合している。
また、Passportの場合と異なりは、InfoCardに対応するアプリケーションやサービスを構築する開発者は、マイクロソフト技術を基盤として使用する必要がない。同社がInfoCardで目指しているのは、WS-*仕様に準拠するすべてのサービスと相互運用可能にすることだ。
AvalonとIndigoは、マイクロソフトの.NET Frameworkの次の進化形である「WinFX」プログラミング・モデルの構成要素である。WinFXは、2006年出荷予定のLonghornの開発基盤として設計されているが、同社はWinFXを、Windows XPとWindows Server 2003向けにも提供する計画である。
これ以前に、AvalonとIndigoはテクノロジー・プレビュー版がテスターに提供されていた。今回のリリースでは、そのフィードバックが反映されているほか、新機能が加わっている。Indigoには、ピアツーピア・アプリケーション機能を可能にする同社の「PeerChannel」技術が追加された。また、Avalonには、開発者がアプリケーションのインタフェースにオーディオとビデオを統合できるようにするビデオ・サポートや、アナリストが“PDFキラー”と呼ぶ今年4月に発表された文書印刷/共有技術「Metro」が、新たに搭載された。
今回の「Beta 1 Release Candidate」はすべての機能が揃ったリリースであり、これを使って開発したアプリケーションは、数カ月後にリリース予定のBeta 1(ベータ1)と互換性を持つ、とマイクロソフトは語っている。同社は、AvalonとIndigoの完成版をLonghornと同時にリリースする予定。
(Originally reported by Stacy Cowley, IDG News Service 05/23/2004)



