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[米国]
サン、Solarisオープンソース版「OpenSolaris」をリリース

(2005年06月15日)

 米国サン・マイクロシステムズは、Solaris 10 OSのオープンソース版「OpenSolaris」の一部として、さまざまな技術をオープンソース化する。

 サンのCommunity Development and Distribution License (CDDL)のライセンス条件のもとで、カーネルやネットワーキング・ソフトウェアなどの技術が無償提供される、と6月14日のOpenSolarisリリースに先だって、サンのプラットフォーム・ソフトウェア担当副社長トム・ゴグエン氏は説明した。

 そのカーネルには、予測自動回復機能や、Solarisに搭載されている各種アプリケーションを分離するためのSolarisコンテナ機能などが搭載されている。また、システム・ライブラリやコマンドも、今回のリリースの一部として提供される。

 ユーザーは、ソースコードをダウンロードして、自分のソースコードと組み合わせて市販製品を開発することができる。「これは、ロイヤルティ・フリーの完全なオープンソース製品だ」と同氏は語った。

 「当社の目標は、Solarisを取り巻くエコシステムを強化していくことにある。これは、ユーザーが構築できる完全な環境であり、おそらくこの点が鍵になる」と、ゴグエン氏は強調した。

 OpenSolarisは、サンのSPARCアーキテクチャ・ベースのプロセッサを搭載したシステムのほか、インテル x86アーキテクチャ・ベースのプロセッサやAMDの64ビット・プロセッサ「Opteron」を搭載したシステムで稼働できる。サンは、各種サポート・パッケージを提供することで、OpenSolarisを強化していく意向だ。また同社は、OpenSolarisによって新たな市場が育っていけば、他の製品に対する需要を拡大できるという期待も持っている。

 サンは、商用バージョンのSolarisも供給し続ける予定だが、今後投入する商用バージョンは、OpenSolarisプロジェクトで進められていく開発の成果をベースにする、とゴグエン氏は語った。

 サンは、「DTrace」と呼ばれるSolarisのダイナミック・トレーシング機能を今年1月にオープンソース化した。一部の管理技術とインストール技術は、今回のOpenSolarisリリースに組み込まれないが、ゴクエン氏によると、それは、第三者の権利に関わるものがそれらのコードに一切含まれていないことを確認する作業が完了していないためだという。

 OpenSolarisは、OpenSolarisプロジェクトのWebサイト http://www.opensolaris.org から入手できる。また、OpenSolarisプロジェクトの計画では、テスト・パッケージ、バグ管理とパッチ提供のためのツール、コード管理ソリューション、設計文書などを、今後リリースしていくことになっている。

 ゴグエン氏は、オープンソースのLinuxプラットフォームがもたらす競合圧力が、オープンソース版Solarisのリリースを促した要因ではないかという質問に対し、そもそもサンは20年以上前のオープンソース技術であるBSD UNIXを出発点としていると応じた。

 「(BSD UNIXの開発者である)ビル・ジョイは、当社創立メンバーの1人であり、間違いなくオープンソース・ソフトの生みの親と見なされるべき人物だ」とゴクエン氏は語り、さらに、「当社のオープンソース・コミュニティへの貢献は、(カリフォルニア大学に次いで)2番目に大きいものであり、[6月14日に]当社はさらにステップアップして、最大の貢献者になる」と述べた。

 またゴクエン氏は、Linuxではサービスが行き届かない市場がいくつもあると語った。自動回復、ダイナミック・トレーシング、ハイエンドのSMP(対称型並列処理)といった、Solarisに存在している機能がLinuxには欠けており、マルチコア・チップへの対応でもSolarisの方が優れている、と同氏は指摘、「レッドハットのLinuxは、現在、Solarisほどの拡張性を備えていない」と語った。

 なお、米国イルミネータのシニア・アナリスト、ゴードン・ハフ氏は、ユーザーがLinuxに流れるのを防ぐことこそ、オープンソース版Solaris投入の動機と見ている。「マス・マーケットでLinuxに取って代わるというようなことは、当分、実現しそうにない。だが、サンの本当の狙いは、まだSolaris陣営に留まっている顧客ベースと開発者コミュニティを守ることにあるのではないか」と同氏は述べた。

 またハフ氏は、SolarisとWindowsはまったく異なるシステムであるため、オープンソース版SolarisがWindowsユーザーを引きつける可能性は低いとの見方を示した。

(InfoWorld (US))






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