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[米国]
マイクロソフト、Virtual Server 2005はサービスパックに代わり「R2」提供へ
(2005年08月26日)
米国マイクロソフトは8月24日、年内の提供を予定してきたVirtual Server 2005のサービスパック「Virtual Server 2005 Service Pack 1」を、完全な新製品リリース「Virtual Server 2005 R2」に変更することを明らかにした。年内提供の予定は変わらない。
マイクロソフトのVirtual Serverは、単一のホストOSを搭載する1台の物理マシン上で、複数のOS(ゲストと呼ばれる)を稼働可能にするソフトウェア。Virtual Server 2005は、Windows Server 2003をホストOSとして機能する。
Virtual Server 2005 R2の「R2」という名称は、それが中間製品アップグレードであり、ソフトウェア・アシュアランス(SA)契約を結んでいないユーザーは無償でアップグレードできないということを示すものだ(投入予定のWindows Server 2003 R2の「R2」も同じ意味である)。
リリースされるのがVirtual Server 2005 Service Pack 1ならば誰でも無償でダウンロードできたが、Virtual Server 2005 R2に変更されたことで、SA契約を結んでいないユーザーがR2を入手するためには新規ライセンスを購入しなければならないが、そのコストがどの程度になるのかはまだ明かしていない。
マイクロソフト幹部たちは、この製品を無償にするのか有償にするのかという問題について検討したが、Virtual Server 2005の既存ユーザーの大多数はSA契約を結んでいる(のでR2を追加コストなしで入手できる)ことが判明した、としている。
「当社はこの問題をどうするかで悩んだが、Virtual Server 2005はエンタープライズ市場向けで、去る10月に出荷されたばかりであるため、Service Pack 1を求める顧客が多数存在する可能性はまずない。これが出荷から2〜3年後の製品だったら、もっと苦慮することになっただろう」と、Windowsサーバ部門のマーケティング担当ディレクター、ゼーン・アダム氏は語った。
またアダム氏は、マイクロソフトがVirtual Server 2005 R2向けに提供するフィーチャー・セットが、今年4月の(Virtual Server 2005 Service Pack 1のベータ版をリリースした)時点でVirtual Server 2005 Service Pack 1向けに提供するとしていたものと同一であり、その後何の変更も加えていないと認めた。しかし同氏は、マイクロソフトでは、次世代サーバOSのLonghornに基本的な仮想化技術を盛り込んでも、Virtual Serverへの投資と開発は今後長期にわたって継続していく、と強調した。
マイクロソフト幹部たちは、R2のリリース以後に、フル・バージョンのVirtual Serverが2006年上半期中にベータ・テストに入り、同年中に出荷される予定だと述べている。
マイクロソフトによると、この2006年バージョンは、同社の次世代仮想化技術への重要な移行点を提供する。そして、「ハイパーバイザー(hypervisor)」と呼ばれる技術が、いずれ、次世代WindowsサーバOSのLonghorn(開発コード名)に直接組み込まれるようになる。
ハイパーバイザーは、2007年にLonghornサーバOSの完成版が初めてリリースされた後で、アドオンとして、または中間リリース(ライセンス購入済みの顧客には無償提供される)に組み込まれて提供される見通しだ。
ハイパーバイザーは、優れたパフォーマンスと拡張性を発揮できるよう設計された仮想化プラットフォームに組み込まれる、最適化されたOS、あるいはマイクロカーネルである。
専門家は、ハイパーバイザーはホストOSをセキュリティ攻撃から護るので、仮想化技術の鍵だと指摘する。仮想化技術市場においてマイクロソフトの競争相手である米国のヴイエムウェアやエスダブリュソフトなども、ハイパーバイザーをサポートしている。
マイクロソフトは今回のIDFで、同社のハイパーバイザー技術はインテルのVTおよびAMDのPacificaチップセットのハードウェア仮想化機能をサポートすると語った。
ハイパーバイザーのサポートによってマイクロソフトは、能力と安全性の高い仮想化プラットフォームを企業ユーザーに提供することが可能になる、と批評家たちは見ている。現在、多数のユーザーは、Virtual Server 2005をテスト/開発環境として導入している。
だが、Virtual Server 2005 R2には、LinuxやSun Solarisなど、Windows以外の仮想マシンのサポートも盛り込まれる予定だ。昨年10月にリリースされたVirtual Serverの当初バージョンは、Windows以外のプラットフォームをサポートしていなかった(ゲストOSとして稼働させることは可能だった)。また、Virtual Server 2005 R2では、Windows Server 2003のx64エディションもホストOSとしてサポートするほか、クラスタリング技術や、ネットワークを介してゲストOSをインストールする機能もサポートする。
なお、すでにマイクロソフトは、同社の仮想化技術の業界での受け入れを後押しするために、そのVirtual Hard Disk(VHD)ファイル形式(.vhd)をロイヤルティ・フリーでライセンスしている。
(Network World (US)/IDG News Service/Computerworld (US))



