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【インタビュー】
「データセンター・オートメーションの進化は止まらない」──米国オプスウェア 社長兼CEO ベン・ホロヴィッツ氏

(2005年11月10日)

米国オプスウェア 社長兼CEO ベン・ホロヴィッツ氏

 データセンターの管理を自動化するためのデータセンター・オートメーション・ツールを提供するオプスウェアは、データセンターで増加する一方のサーバの管理にとどまらず、ネットワークに接続されたあらゆるデバイスの管理の自動化を目指している。また、データセンターの運営に不可欠なコンプライアンス対応やセキュリティ対策のための基盤の構築にも取り組んでいる。このほど来日した米国オプスウェアの社長兼CEO、ベン・ホロヴィッツ氏に同社の戦略とビジョンについて聞いた。

──データセンターを巡る環境はどのように変化しつつあると認識しているか。

ホロヴィッツ氏:データセンターでは、Webアプリケーションの増加に伴って、サーバやネットワーク機器の設置台数が急増しており、システム全体の管理業務は幾何級数的に複雑化している。そうした状況の中で、システム全体をいかに効率的に管理・運用できるか、そして、いかに品質や信頼性の高いシステム環境を提供できるかが、重要な課題になっている。

 現在では、企業の内部統制や情報公開にかかわる法律や制度が整備されてきていることもあり、単にシステムの継続性を保証するだけではなく、コンプライアンスやセキュリティ対策がきわめて重要な課題としてクローズアップされている。例えば、個々のシステムの仕様やシステム全体の構成が、行政や業界の法律や制度、社内のルールに違反していないかといったことも常に把握し、対策を講ずることができなくてはならない。

 システムが複雑化する中で、こららのすべての課題を一元的に解決できるのは我々のソリューションだけであり、既存の管理ツールではこれらの課題を根本的に解決することはできない。

──今、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に注目が集まっているが。

ホロヴィッツ氏:SOAは、我々にとってきわめてエキサイティングなトレンドだ。SOAによってアプリケーションの開発が容易になると、アプリケーションの数はさらに増加していくことになる。それらのアプリケーションを適切に管理し、サービスの品質を確保するためには、我々のソリューションが不可欠だ。

──既存の管理ツールではこれらの課題を実現できないのか。

ホロヴィッツ氏:既存のシステム管理ソリューションのほとんどは、クライアント/サーバ環境に対応するように開発や強化がなされてきた。クライアント/サーバは、主要なアプリケーションを数台のサーバ上で稼働させ、それをPC上のアプリケーションから利用するという旧世代のアーキテクチャであり、現在のように、大量のWebアプリケーションとサーバがネットワークで結ばれるシステム全体の管理について根本的な解決策を提供することはできない。

──オプスウェアの製品はどうのようにしてこれらの課題を解決できるのか。

ホロヴィッツ氏:我々が提供する自動化ソリューションは、もともと大量のWebアプリケーションが動作するデータセンター向けに開発されたもので、多数のサーバの構成管理やソフトウェア配布、パッチ管理などの処理を完全に自動化することができる。

 今年6月には、主要製品であるServer Automation System(SAS)」の新バージョン5.2の提供を開始し、管理データ・モデルをグローバルに展開できるGlobal Shellという新しい機能を盛り込んだ。

 また、今年2月には、米国シアトルのレンディション・ネットワークを買収し、ネットワーク・デバイスの管理を自動化する「Network Automation System(NAS)」の提供を開始した。これにより、サーバだけでなく、ルーターやロードバランサ、ホットスポットなど、データセンターのあらゆるネットワーク・デバイスの管理を自動化できるようになった。

 ちなみにNASでは、シスコやジュニパー・ネットワークスなど450以上のネットワーク・デバイスを管理することができる。データセンター・オートメーションの進化は今後も止まることはないだろう。

──複雑化するデータセンター環境において、コンプライアンスどう実現するのか。

ホロヴィッツ氏:我々は、コンプライアンス対応を実現するために「Compliance Center」という機能を提供している。これにより、ITインフラがどのようなデバイスで構成され、どのような状態にあるのか、どのようなパッチが当たっているのか、だれにアクセスが許可され、だれがアクセスしているのかなど、コンプライアンスに必要な要素のすべてを一元管理することができる。

 また、Compliance Centerには、最初からSOX法(Sarbanes-Oxley Act:米国企業改革法)やITIL(IT Infrastructure Library)、HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などに対応するテンプレートも用意されており、これらの法律や規格に容易に対応することができる。

──DCML(Data Center Markup Language)などデータセンター管理の自動化ための標準化は順調に進んでいるのか。

ホロヴィッツ氏:DCMLに関しては、EMCと共同で標準化に取り組んでいる。現在、ITILやCMDB(Configuration Management Data Base)などの環境に対応して、データセンターの管理情報をDCMLフォーマットでやり取りできるところまできている。

──日本市場においてどのようなビジネスを展開するのか。

ホロヴィッツ氏:ビジネス・パートナーについては、NECに加え、ユニアデックス、ネットマークスが新たに加わり、今後もその輪を広げていきたい。また、ユーザーも通信業界から自動車業界、証券業界へと着実に広がっている。

 
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(益田 昇/Computerworld.jp)






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