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[米国]
業界団体SNIA、ストレージ相互運用性仕様のドラフトを公開

(2003年04月17日)

 ストレージ業界は、標準に準拠した管理ソフトウェアをベンダーがなかなか作成しない長年の足踏み状態を脱して、ついに一つのオープンな管理ソフトウェア・インタフェースを中心に結束した。このインタフェースは、ユーザーが全社のSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)を一覧表示し、従来より集中制御的に管理するために役立つとされる。

 米国アリゾナ州フェニックスで開催されたStorage Networking World (SNW) Spring 2003コンファレンスで4月15日、約300社が参加しているストレージ業界団体SNIA(Storage Networking Industry Association)は、標準化を目指している「Storage Management Initiative (SMI)」仕様ドラフトのバージョン1.0の公開と、一般コメントの受付開始を発表した。

 SMIは、2002年5月に米国のIBMとEMCを含む複数のストレージ・メーカーがSNIAに提出した、マルチベンダーSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)環境を管理するためのオープン仕様案「Bluefin」(開発コード名)をベースにしている。

 SMIは共通APIのセットを提供する。それに合わせて各ベンダーが管理ソフトウェアを作成することで、異なるベンダーの管理システム間に相互運用性が生まれる、とアナリストは語っている。

 SNIAテクニカル・カウンシル議長のウェイン・リチャード氏によると、SMIはベンダー間でAPIを交換する必要性を、リモート・トラブルシューティングなどの独自機能に関してまで完全に無くすものではないが、ボリューム管理、プール化のためのストレージ分割、アプリケーション・フェールオーバー実行のような一般的機能についてはAPI交換を不要にする。「こうした機能はベンダーを問わず共通しているので、一つの方法で実行できる必要がある」

 SMI仕様では、オブジェクト指向のストレージ管理フレームワーク「Common Information Model (CIM)」と、CIMデータを複数製品間で共用するためのインタフェース層を定義したWeb-Based Enterprise Management (WBEM)」という、2種類の関連仕様を利用する。

 ストレージ・ソフトウェア/ハードウェア会社の多くは、CIMに準拠した製品をすでに出荷しているか、出荷を今年開始すると発表している。それには、IBM、EMC、日立データシステムズ、サン・マイクロシステムズ、ベリタス・ソフトウェアが含まれている。

 SNIAでは、SMIの仕様ドラフト「SMI-S Version 1.0 Draft Public Release」への一般コメントを45日間にわたって受け付ける。同文書は、SNIAのWebサイトからPDF形式でダウンロードできる。SNIA会長のシーラ・チャイルズ氏は、「ユーザーからの意見フィードバックを大いに歓迎している」と述べている。

 同氏によると、コメント受付の後、7月にSMI標準仕様の暫定版をリリースし、10月に最終版をリリースする予定。現在のバージョン1.0仕様ドラフトと最終版にはほとんど違いがない見通しという。

 またチャイルズ氏は、SNW Spring 2003コンファレンスでのプレゼンテーションで、数百のユーザーに対し、取引先ベンダーに製品のSMI準拠を促すよう呼びかけた。

 大手決済サービス会社であるファースト・データ(米国コロラド州グリーンウッド)のシニア・インフォメーション・アナリスト、ジェローム・ウェント氏は、SMI準拠を同社の調達部門の購買要件にすることはすでに検討していると語った。「現状では、管理しているSANについて必要な情報を収集するのが非常にむずかしい。私の用途のほとんどでは、ベンダーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)が提供するレベルの詳細は必要ない。私が必要としているのは、基本的なベースラインだ」とウェント氏。

 大手保険会社であるオールステート・インシュアランス(米国イリノイ州ノースブルック)のビジネス・テクノロジスト兼ストレージ・アーキテクト、ジョエル・ホワイト氏は、同社の複数の取引先ベンダーがSMIを採用すれば、単一の管理アプリケーションの背後にストレージをプールできるようになり、「それは、旧来のハードウェアへの投資を無駄にせず、より使いやすくするために役立つ」と語る。さらに同氏は、「いつでも、一連のプロセスを標準化できるときには、コストを削減できる」と述べている。

(Computerworld (US))






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