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「Windows Media Center」はVistaの中核に位置づけられるのか――アナリスト予測

(2006年01月09日)

 「Windows XP Media Center Edition」によってWindows OS搭載PCを標準的なホーム・エンターテインメント・ハブにするというマイクロソフトの構想はまだ実現されたとは言い難い。しかし、同社の次期クライアントOSとなるWindows Vistaのコンシューマー向けバージョンが今年後半にリリースされたら状況が一変するかもしれない。

 米国ディレクションズ・オン・マイクロソフトのアナリスト、マット・ロゾフ氏によると、マイクロソフトは、Windows VistaでMedia Centerエディションを別途リリースするかどうかについてまだ公表していないが、別エディションにすることは避け、大多数のコンシューマー向けマシンに搭載されるWindows VistaのエディションにMedia Centerの機能を直接組み込むことを選ぶ可能性が高いという。

 「Media CenterがVistaのコンシューマー向け標準バージョンに組み込まれ、同OSの構成要素の1つになる」とロゾフ氏は予想している。

 こうしたロゾフ氏の見方は、これまでに発表されてきたさまざまなリポートの内容とも一致する。だが、マイクロソフトの広報業務を代行するワゲナー・エドストロムの関係者は1月9日、Media CenterがVistaにどのように組み込まれるのか、あるいはVistaに独立したMedia Centerエディションが用意されるのかといった点について同社が発表する用意はないと表明した。

 米国ジュピター・リサーチのアナリスト、マイケル・ガーテンバーグ氏は、Windows Vista(年内にリリース予定)でWindows Media Centerのパッケージングをどのようにするかをマイクロソフト自身もまだ決断していないのではないかと見る。それでも同氏は、Media Centerの中核機能がVistaに組み込まれると予測している。

 Windows XP Media Center Editionは、リモコンと、通常のPC向けOSよりも家電機器に近いユーザー・インタフェースを使用して、ユーザーがPC上でテジタル音楽、ケーブルテレビの番組や映画を再生できるように設計されている。

 マイクロソフトは先週、ラスベガスで開催された家電見本市「2006 International CES(Consumer Electronics Show)」で、Media Center PCがデジタル・ホーム・エンターテインメント・ハブとして受け入れられ始めたと強調した。

 同社の会長兼チーフ・ソフトウェア・アーキテクトであるビル・ゲイツ氏の基調講演では、昨年12月に米国の小売店で販売されたPCのうち47.1%がWindows XP Media Center Editionを搭載したPCであったという米国カレント・アナリシスの調査結果が紹介された。

 また、Media Centerユーザー向けにPCおよび携帯機器上で提供されるケーブルテレビ番組やデジタル・ビデオ・コンテンツの拡充を図るべく、米国スターズ・エンターテインメント・グループ(Starz)および米国ディレクTVグループ(DirecTV)と提携したことも明らかにされた。

 しかし、ロゾフ氏は、Media Center PCの売れ行きに関するカレント・アナリシスの数字が正しいとしても、Media Center PCを購入した人のすべてがデジタル・エンターテインメント・センター(ハブ)としてTV番組の視聴や録画などに利用しているわけではないと指摘する。

 それでもマイクロソフトは、Vistaの登場によって、Windows PCのデジタル・エンターテインメント・ハブとしての利用が広がり、Media Centerがデジタル音楽/写真などのメディア・ファイルの単なる格納場所ではなくなれば、Windows XPへのアップグレードを見合わせていたWindowsユーザーのVistaへの早期移行を促す役割を果たすようになると期待しているようだ。

 ロゾフ氏によると、マイクロソフトは「Windows PCからホーム・エンターテインメント(機器全般)を簡単に操作可能にできれば、消費者のアップグレードを促進することができる」と考えているという。同社は、Media CenterがVistaの中核になることを期待しているのだ。

 ジュピターのガーテンバーグ氏は、それだけではなく、PCをテレビに接続してPCからテレビにコンテンツを送り始める人が徐々に増加し、PCと従来のテレビの融合が2006年の大きなトレンドの1つになると予想する。

 今、サンフランシスコで開催されているMacworld Conference & Expoで、米国アップルコンピュータが何を発表するかについてはさまざまな憶測がなされているが、Windows Media Center PCに対する競合製品がその発表のリストに含まれているかもしれない。

 アップルはその製品「iPod」と「iTunes」でデジタル音楽市場に革命を起こしたが、意外にも、Windows Media Centerと競合するデジタル・テレビ分野ではマイクロソフトの後塵を拝してきた。「従来、テレビとPCの統合に関してはマイクロソフトが大きくリードしている」(ガーテンバーグ氏)

 テレビとコンピュータ技術のコンバージェンスは、先週の2006 International CESでも大きなテーマの1つになった。例えば、米国ヤフーは、各種サービスでオンライン保存したデジタル・メディアをテレビやPCや携帯機器で再生できる新サービスを発表した。

 また、米国グーグルも、新しいビデオ・ダウンロード・サービスと新しいメディア・プレーヤー・ソフトウェアを発表している。これらを使えば、グーグルのWebサイトからコンテンツを購入・ダウンロードし、PCやソニーの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」で再生することができるという。

(IDG News Service (San Francisco Bureau))






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