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[米国]
マイクロソフト、実稼働可能なWindows Vistaの一部機能を先行提供
(2006年01月18日)
米国マイクロソフトは1月18日、Windows VistaデスクトップOSの投入に向けた前準備として、Vistaに組み込み予定のWebサービス技術とワークフロー技術の実稼働可能なバージョンなどをリリースすることを明らかにした。
具体的には、同社のWebサービス技術「Windows Communication Foundation(WCF)」(開発コード名:Indigo)と、ワークフロー・エンジンを提供する「Windows Workflow Foundation(WWF)」については、それぞれ“Go-Live”ライセンスの提供が開始される。
WCFとWWFは、リッチ・クライアント・インタフェース作成のための「Windows Presentation Foundation(WPF)」とともに、マイクロソフトのWinFXマネージド・コード・フレームワークの構成要素である。両技術のGo-Liveライセンスは、WinFXの1月のコミュニティ・テクノロジー・プレビュー版(CTP:Community Technology Preview)に組み込まれ、マイクロソフトの開発者向けサイト「MSDN」を通じて提供される。
マイクロソフトのWebサービス戦略担当ディレクター、アリ・ビクスホーン氏によると、両技術はまだ早期リリースの段階にあるが、実稼働環境で使用できるという。「これらの特別なビルドは、両技術の導入を検討する顧客にゴーサインを出すものとなるだろう」
エンタープライズ向けのVistaの完成版が出荷されるのは今年末の予定だが、WinFX技術は、既存のWindows XPとWindows Server 2003プラットフォームでも機能する。
Go-Live版提供の主な目的は、現実のアプリケーションをテスト可能にすることだ。「顧客からも、実稼働環境で自社のアプリケーションをテストできるようにGo-Live版を提供してほしいという声が寄せられていた」(ビクスホーン氏)
マイクロソフトは、WWFを、ビジネス・プロセスの最適化を支援するソフトウェア構築プラットフォームとして位置づけている。また、WCFの提供によりWebサービス技術を巡る主導権を維持することを狙っている。「WCFによって、サービス指向アプリケーションを構築する際に、開発者が記述しなければならないコードの量を劇的に少なくできる」とビクスホーン氏は強調する。
米国ザップシンクのシニア・アナリスト、ロナルド・シュメルツァー氏は、これらのGo-Liveソフトウェアのリリースにより、開発者は早期にVista対応アプリケーションの開発に着手できると指摘する。
「今回リリースされたGo-Live版ソフトウェアで構築したアプリケーションはWindows XPとWindows Server 2003上でも動作するため、Vistaが発表される前に最新の技術をアプリケーションに組み込むことができる」
WCFのGo-Liveリリースの新機能には、設定調整用のサービス・コンフィギュレーション・エディタと、複数サービス間で送受されるメッセージを確認するためのサービス・トレース・ビューアが含まれている。
また、WWFのGo-Liveリリースには、複雑なルール・セットを評価するための新しいポリシー・アクティビティと、XAML(Extensible Application Markup Language)ベースの新しいファイル・フォーマットが含まれている。
「マイクロソフトがビジネス・プロセスを定義する手段としてXAMLを使用しているのはとてもユニークだ」とシュメルツァー氏は評価している。
一方、WPFの早期バージョンも1月18日から提供されるが、WPFのGo-Live版ライセンスは提供されない。マイクロソフトはその理由について、同ソフトウェアにはWWFとWCFで必要とされるようなスケーラビリティ・テストが必要ないからだと説明する。WPFの早期バージョンには、フレーム・ベースのアニメーションに対するサポートと、Webブラウザで利用するアプリケーションに対するサポートが含まれている。
また、マイクロソフトの開発者部門担当のコーポレート・バイスプレジデントを務めるS・ソマセガー氏が同氏のブログで明らかにした情報によると、マイクロソフトは、Visual Studio for Devices開発チームと.NET Compact Framework(.Net CF)開発チームが、モバイル・アプリケーション開発面での改善に取り組んでおり、それらの成果は、Visual Studio開発ツール・プラットフォームの将来リリース「Orcas」(出荷時期未定)で加えられる見通しだ。
また、Visual Studio for Devicesチームは、RAD(Rapid Application Development)ツールだけでなく、エンド・ツー・エンドのライフサイクル管理やデバイス・エミュレータの開発にも継続的に取り組んでいる。また同チームは、SQL Mobile、Windows Mobile、Windows CEのSDKでの1つの統合された開発経験の提供にも取り組んでいるという。
「.Net CFチームは新しいAPI Frameworksをデバイス・サイズにする計画に着手しているほか、機器上で快適にゲームを楽しめるように改良された3-Dグラフィックス、サウンド、共同ゲーム向けのAPIの追加も計画リスト上位に位置づけられている」とソマゼガー氏は付け加える。
さらにマイクロソフトは、「Windows Live」と「Office Live」を、リッチ開発プラットフォームとして利用可能なインターネット・ベースのサービスにする構想を持っているという。「開発者はこれらのサービスの上で、カスタマイズ、エンハンスメント、イノベーションを行えるようになる」(ソマゼガー氏)
(InfoWorld オンライン米国版)

