【 ここから本文 】
- TOP
- > News : プラットフォーム
- >
プラットフォーム
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[世界]
PC向けDRAMの価格が品薄で高騰──デジタル家電向けNANDメモリは下落が加速
(2006年01月18日)
メモリ・チップのオンライン取り引きを仲介する台湾のDRAMエクスチェンジが明らかにした情報によると、半導体市場ではPC向けのDRAMが過去にも例のないような品薄状態に陥り、価格が高騰しているという。
DRAM高騰の原因は、あまりにも多くの生産業者が、利益率の高いNAND型フラッシュメモリの製造に注力し、DRAM市場を無視したことにあるという。その結果、NAND型フラッシュメモリは供給過剰となり、デジタルカメラ、USBフラッシュ・ドライブ、MP3音楽プレーヤー向けのメモリ・チップの価格が下落する一方で、DRAMは供給不足になっている。
DRAMエクスチェンジによると、最も取り引きが活発な533MHzの512MビットDDR2型(DDR2-533)DRAMチップのスポット市場価格は、年初の3ドル75セントから4ドル69セントへと、25%を超える上昇を示している。しかも、製造業者による増産開始までにはしばらく時間がかかることから、DDR2-533の価格は今年前半にかけて高止まりする可能性が高いという。
エンドユーザーにとってDRAM価格上昇はマイナスである。なぜなら、大多数のPCメーカーは、価格上昇に対応する手段として、部品コスト上昇に見合うようにPCの価格を引き上げるか、搭載DRAM容量を減らし処理性能を犠牲にして価格を維持するかのどちらかを選ぶ傾向があるからだ。
だが、低価格のPCを購入するユーザーや使用しているPCのDRAM容量を増設するユーザーにとっては、状況はいくぶんかマシのようである。以前主流だった400MHzの256MビットDDR型(DDR-400)DRAMチップは、DDR2-533ほど品薄になっていないからだ。DRAMエクスチェンジによると、DDR-400の価格上昇は、年初の2ドル11セントから2ドル39セントと、約13%の上昇にとどまっている。
一方、NAND型フラッシュメモリ市場では、供給過剰と同じくらいに、需要に対する失望感が価格に悪影響を及ぼしているようだ。
DRAMエクスチェンジによると、取引業者の多くは、先週サンフランシスコで開かれた「Macworld Conference & Expo 2006」(1月9日〜13日)において、アップルコンピュータがNAND型フラッシュメモリを搭載したノートブック型コンピュータを発表すると期待していた。しかし、その予想は見事に裏切られた。そして、多くの企業が、韓国のオープン市場にNAND型フラッシュメモリを大量放出し始めたという。
こうしたなか、16Gビットのフラッシュメモリの価格は、1月17日時点で73ドル26セントと、年初から5%近く下落した。また、4Gビット/2Gビット/1Gビットのフラッシュメモリの価格も、それぞれ3.1%(20ドル85セント)/3.9%(14ドル20セント)/1.3%(7ドル62セント)下落している。
デジタル・カメラ用の新しいマルチメディア・カードや、より容量の大きい新しいMP3プレーヤーを購入したいと考えているユーザーは、少し待つことで、より割安な商品を手に入れることができそうだ。DRAMエクスチェンジでは、サムスン電子などのメーカーがNAND型フラッシュ・チップを増産し続けていることから、その価格の低下は続くと見ている。
(IDG News Service 台北支局)



