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[米国]
インテルとAMD、次世代チップの売り文句は「仮想化」と「管理」

(2006年05月01日)

 インテルおよびAMDは、もはやクロック・スピードは大きなセールス・ポイントにはならないという考えを踏まえ、自社のx86系プロセッサに仮想化機能や管理機能を実装して性能向上を図り、各種ソフトウェアがそうしたタスクを処理する際の負荷を減らそうとしている。

 例えば、サーバに関しては「VMware」や「Xen」といったソフトウェアをより効率的に動作させるため、プロセッサに仮想化機能を搭載することの必要性が以前から盛んに議論されてきた。こうした傾向は、デスクトップでも見られるようになっている。

 インテルが先ごろ発表したビジネス・デスクトップ向けブランド「vPro」は、新たなハードウェア・ベースの技術を用いたシステムで、ユーザーができるようになることを示す好例と言える。同ブランドに対応する製品は、第3四半期から出荷が開始される予定だ。

 インテルの社長兼CEO、ポール・オッテリーニ氏は、vProを発表するためにサンフランシスコで開いた記者会見で、vProには、低いITメンテナンス・コスト、高レベルのセキュリティ、すぐれたエネルギー効率という3つの利点があると述べた。

 vProは、インテルの次世代デスクトップ・プロセッサ「Conroe」(開発コード名)を組み合わせたビジネスPC向けプラットフォーム。仮想化機能の「Virtualization Technology」(VT)を搭載し、デスクトップのパーティション化を隔離されたハードウェア環境ごとに行うことが可能。これにより、ウイルス・スキャンなどのソフトウェア機能を、OSのコアの外側に構築した、安全かつ独立した環境で動作させられるのが特徴となっている。現在でもデスクトップを仮想化することは可能だが、そのためには、ブイエムウェアなどのベンダーが提供するソフトウェアを利用する必要がある。

 vProにはほかにも、インテルの障害検出技術「Active Management Technology(AMT)」が実装される。アナリストによると、AMTはハードウェアおよびファームウェア・ベースの技術で、コンピュータが故障中でも、IT管理者がデスクトップ・デバイスを簡単に管理、監視できるようにするものだという。

 ガートナーのバイスプレジデント、マーティン・レイノルズ氏は、「vProが登場したことで、デスクトップ管理システムは新たな進化を迎えようとしている。従来の管理システムは管理対象であるOSに依存していた。また、何らかの管理作業が必要になるときは、決まってOSに障害が生じたときであった。インテルはvProの提供により、こうした従来の因果関係を打破しようとしている」と述べている。

 一方、インテルのライバルであるAMDも同様の方向を目指している。レイノルズ氏は、「AMDの取り組みはまだそれほど進んでいないが、早晩インテルに追いつき、似たような製品を発表する計画だ」と述べている。

 実際のところ、AMDの商用デスクトップ担当製品マネージャー、サイモン・ソロッコ氏も、今年第2四半期にはプロセッサに仮想化機能を実装する意向を明らかにしている。また、管理ツールは「Alert Standards Forum(ASF)」の仕様が採用されるという。ASFは、標準化推進団体DMTF(Desktop Management Task Force)が開発したハードウェア・ベースの管理標準で、異機種のPCを遠隔地から監視したり、修理したりすることを可能にする。

 ヒューレット・パッカード(HP)やデルは、アルティリスといったソフトウェア・プロバイダーとともに、ASFのサポートを表明している。

 ソロッコ氏は、「ASF 2.0は、ハードウェア・ベースですぐれた管理性を実現する初めての標準だ。インテルはプロプライエタリなアプローチを取っているが、AMDは業界標準のアプローチを選択した」と強調する。

 レイノルズ氏は、どちらのアプローチであれ、PCの管理性を向上させるハードウェア・プラットフォームを構築するという傾向は、デバイスの管理に要するメンテナンス・コストの削減をいちばんの問題と考えるユーザーにとって重要な意味を持つと話す。「企業にしてみれば、デスクトップにかかるコストはそれほど負担ではない。問題なのは、そのオペレーションに要するコストだ」と同氏は指摘する。

 インテルは、ノートブックPCに添付している「Centrino」ステッカーと同様の小さなvProステッカーを、デスクトップ製品にはり付ける予定だ。

(ジェニファー・ミアーズ/Network World 米国版)






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