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[米国]
マイクロソフト幹部がVista出荷で新発言──「準備が整わなければ出荷せず」
(2006年07月28日)
米国マイクロソフトは相変わらず、次期OS「Windows Vista」のリリース時期をさらに延期できる余地を残そうとしている。同社幹部は、7月27日の証券アナリスト向け年次説明会で、Vistaの開発は今のところ予定どおり進んでいるとしながらも、「準備がきちんと整ったと判断しないかぎり出荷に踏み切ることはない」と表明した。
プラットフォーム&サーバ部門の共同プレジデント、ケビン・ジョンソン氏は、ワシントン州レッドモンドのマイクロソフト本社に集まったアナリストや記者に対し、「11月の企業向けリリースを当社が実現できないことを示すデータはない」とあらためて強調した。
しかし、その一方で、同氏は、「われわれはマイルストーンごとに段階を踏んでVistaの評価を続けており、厳格なスケジュールに従うよりも“準備が整った”ことを重視するつもりだ」と述べた。
またジョンソン氏は、Vistaの次のマイルストーンである「Release Candidate 1」(リリース候補第1版)が、9月末までに公開されるはずだと語った。
マイクロソフトはこれまで、Vistaの提供時期について、企業顧客は今年11月からボリューム・ライセンス・プログラムを通じて入手可能になり、コンシューマーは来年1月から入手可能になるとしていた。
しかし、一部の証券アナリストは、マイクロソフトが先週発表した四半期決算を受けたリポートの中で、「すでに同社は、Vistaのコンシューマー者向けリリースがさらに遅れることを見越して、その予測を反映するかたちで収益見通しを修正した」と指摘している。
一方、ジョンソン氏は、Vistaには複数のエディションが用意され、「あらゆるユーザーに対応できる品ぞろえ」を提供するが、コンシューマーに対しては、特にハイエンド(プレミアム)エディションを売り込んでいく計画だと語った。
Vistaのコンシューマー向けのプレミアム・エディションには、「Windows Vista Home Premium」と「Windows Vista Ultimate」が含まれる。「ハイエンド版に関しては、これまでホームユーザーよりもビジネス・ユーザーに導入されてきた。そのため、コンシューマー向けのプレミアム・エディションの提供は、当社にとって大きな成長機会になる」(同氏)
さらにジョンソン氏は、マイクロソフトはWindowsの海賊版や偽物が使用されないようにするキャンペーンの一環として、新興市場の顧客にVistaの正規版購入を促すさまざまな取り組みに投資していくと述べた。
この目標を達成するために、マイクロソフトは「より現実的」な視点に立ち、特に中国などの新興市場を中心に、Windows正規版の販売促進に役立つチャネル・パートナー向けの教育を強化していくという。
同社は、5月に発表した世界の新興市場(ブラジル、メキシコ、ロシア、インド、中国など)を対象とした「FlexGo」ベースのプリペイド式/従量課金モデルによるPC販売・提供計画も展開していく。さらに、中国でのインターネット・カフェへの協力支援、インドの農村部でのインターネット・キオスク(専用端末機)の設置支援など、特定の国だけで行っているWindows正規版利用推進の取り組みも継続する、とジョンソン氏は語った。
(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service サンフランシスコ支局)
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