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[米国]
AMD、新型Opteronプロセッサ「Rev F」を正式リリース

(2006年08月16日)

 米国AMDは8月15日、人気の高いサーバ・プロセッサで、同社をインテルの強力なライバルに押し上げる原動力となったOpteronプロセッサの新バージョン「Rev F」(これまで次世代Opteronプロセッサと呼ばれていた)をリリースした。ヒューレット・パッカード(HP)、IBM、サン・マイクロシステムズなどのシステム・ベンダーが、同プロセッサを搭載したサーバ製品の販売を計画している。

新型Opteronプロセッサ「Rev F」

 システム・ベンダー各社は、仮想化やDDR2メモリをサポートしていること、デュアルコア設計から4コア設計にアップグレード(2007年にリリース予定)されても消費電力や発熱量が変わらないとされることなどを高く評価している。

 AMDの北米コマーシャル・ビジネス担当ディレクター、ウラジミール・ロザノビッチ氏は、「Opteronが成功した原因は、その単純さによるところが大きい。シングルコアからデュアルコアに転換した際も、同じソケットと発熱量、マザーボードを維持してきた。そのため、企業ITマネジャーは、しっかりとした招来見通しを持ったうえでデータセンターの計画を立案できる」と語っている。

 AMDは、新型プロセッサでも現在の市場シェアを維持できると期待している。同社は、Opteronを投入したことで、製品の売上げを大幅に伸ばした。Opteronは、データセンターの電力と冷却に要するコストが急増するなかで、電力効率の高いプロセッサを求める顧客に期待を持って迎えられた。

 高まる人気を受け、デルやIBMなどのサーバ・ベンダーは、最近相次いでAMDベースのマシンを投入している。ロザノビッチ氏は、2006年末までに、Opteronチップが50機種の有力なサーバ・プラットフォームで使用されるようになると予想している。この数は、2005年の2倍にあたる。

 マーキュリー・リサーチによると、AMDは、2006年第2四半期のx86ベース・サーバ市場で25.9%のシェアを確保しており、前年同期に比べた伸び率は133%に達しているという。

 同じ四半期にAMDが出荷したすべてのプロセッサ(デスクトップ、モバイル、サーバを含む)の市場シェアが21.6%にとどまることを考えると、AMDのポートフォリオにおけるOpteronの重要性がよくわかる。

 すでにOpteron以外の市場は、すべてインテルが押さえている。インテルは、今年6月、Xeon 5100サーバ・プロセッサ「Woodcrest」を出荷し、Opteronへの対抗姿勢を示した。Woodcrestは、65ナノメートル(nm)アーキテクチャで開発された電力効率の高いCore 2 Duo世代のプロセッサである。

 AMDは、Opteron Rev Fプロセッサの投入によって勢いを復活させたい考えだ。

 新型Opteronでは、3種類の電力レベルの製品が出荷される予定だ。主力ラインは、95ワットのバージョンであり、デル、HP、サン、IBMなどの有力ベンダーのほか、ラッカブル・システムズ、エゲネラ、富士通、アプロ・インターナショナルなどの中小ベンダー向けに出荷される。

 高性能の「SE」バージョンは120ワットで、サンのサーバに対応する。また、低電力の「HE」バージョンは68ワットで、金融サービスや石油ガス開発業界などで使用されるブレード・サーバに対応する。

 AMDはさらに、3種類のサーバ・サイズに対応するチップを用意している。Opteron 1000は、シングルチップ・サーバとワークステーション用であり、2000シリーズは2プロセッサ・マシン用、8000シリーズは4〜8プロセッサ・マシンに対応する。

 ラザノビッチ氏によると、売上げが最も多いのは2プロセッサ・サーバ市場向けの製品であり、x86サーバ製品全体の80%を占めているという。残りは、急速に伸びている4プロセッサ・サーバ向けの製品だ。

 1,000個一括購入時の価格は、Opteron 8218が2,149ドル、同2218が873ドル、同1218が749ドル。これらのプロセッサのクロック周波数はいずれも2.6GHzで、1.8GHzと2.8GHzのバージョンも用意されている。

 HPは、Rev Fプロセッサを、ラック最適化サーバ「ProLiant DL385 G2」「同DL585 G2」およびサーバ・ブレード「BL25p G2」「BL45p G2」「BL465c」「BL685c」の新製品6機種で採用する計画だ。価格は発表されていないが、今年第4四半期中にはすべての製品が出荷される予定だ。

 HPは、新しいOpteronプロセッサを搭載したDL585 G2について、旧モデルのDL585 G1に比べ15%パフォーマンスが向上するとの見通しを示している。新モデルでは、ハードディスクが3.5インチから2.5インチになっており、これもパフォーマンスの向上に貢献している。

 サンは、Rev F Opteronプロセッサを「Sun Fire X2100 M2」と「同X2200 M2」サーバに採用し、この新技術を駆使してHPの「D1320 G4」とデルの「PowerEdge 850」、IBMの「xServer 306m」に対抗しようとしている。

 サンによると、インテルの「Woodcrest Xeon 5160」プロセッサを採用した同クラスのサーバに比べ、OpteronベースのX2200サーバは、15%低い電力消費で36%高いパフォーマンスを実現できるという。サンは、同製品を8月末に出荷する予定で、価格はX2100が945ドル、X2200が1,595ドルとなる。

(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)






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