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[米国]
次世代Xeon「Tulsa」搭載サーバが各社から一斉に登場──競争激化が進むx86プロセッサ市場
(2006年08月30日)
米国インテルが8月29日に新型のサーバ/ワークステーション向けデュアルコア・プロセッサ「Xeon 7100番台」(開発コード名:Tulsa)をリリースしたことを受け、ヒューレット・パッカード(HP)、デル、ユニシスなどの主要ハードウェア・ベンダー40社が同日、同プロセッサを搭載したサーバ製品の投入計画を相次いで明らかにした。
HPは8月29日、同社のx86サーバ「ProLiant 500シリーズ」にTulsa搭載モデルを追加すると発表した。価格は、ラックマウント型サーバ「ProLiant DL580」が6,649ドルから、タワー型サーバ「ProLiant ML570 G4」が5,799ドルからの予定。同社は、Tulsa搭載モデルを投入することで、x86サーバ市場でシェア拡大を図ることができるとしている(ちなみに、米国IDCの調査では、2006年第2四半期の同市場におけるHPのシェアは34.5%だった)。
デルは、Tulsaを搭載した「PowerEdge 6800」および「同6850」サーバの新モデルを投入する。価格は6,900ドルから。同社によると、新型チップを搭載したサーバは、既存の「Xeon 7000番台」(開発コード名:Paxville MP)搭載モデルに比べて、処理性能が最大123%、ワット当たり性能も最大129%向上しているという。
ユニシスは、Tulsaを搭載したサーバ製品「Unisys Enterprise Server ES7000シリーズ」の新型モデルを今年第4四半期に投入したあと、「ClearPath」サーバ・ラインにもTulsaを採用する予定だ。ユニシスのエンタープライズ・サーバ&ストレージ担当ディレクター、マーク・フィーバストン氏によると、同社はAMD製チップを採用していないが、同社の顧客のほとんどはインテル製チップに満足しているという。
| 「デュアルコア インテル Xeon プロセッサ 7100番台」(開発コード名:Tulsa) |
だが、ユニシスの顧客とは異なり、インテル製チップに満足していないユーザーがいるのも確かだ。昨年、インテルはかなりの市場シェアを失った。米国マーキュリー・リサーチが実施した調査によると、x86プロセッサ市場におけるAMDのシェアは2005年6月には7%だったが、2006年6月には22%にまで伸ばしている。
「確かにそうした市場の状況は、当社の切迫感を高めた」と、インテルのデジタル・エンタープライズ部門担当バイスプレジデント、トム・キルロイ氏は認めている。しかし同氏は、「Tulsaを開発した主な目的は、高性能化、省電力化、仮想化対応という顧客ニーズにこたえることにあった」と付け加えた。
Tulsaは、65nmプロセス技術をベースに、CPUを4基以上稼働するサーバ向けに設計されている。TulsaのコアはPaxvilleのコアよりも処理速度が13%高速だが、消費電力は20〜40%少ないという。チップは2個の3.4GHzのPentium 4のコアを1つのダイ上で結合することにより構築されており、消費電力150ワットの性能重視モデルと95ワットの低電圧モデルを提供する。また、1プロセッサ当たり4スレッドの処理をサポートし、最大16MBの3次キャッシュ・メモリを内蔵している。
| 65nmプロセス技術をベースに設計されたTulsaのダイ。形は正方形に近い |
IDCのアナリスト、シェーン・ラウ氏は、「インテルはXeon 7100番台のの投入により、デュアルコア版Itanium 2(開発コード名:Montecito)とXeon 5100番台(開発コード名:Woodcrest)の間にある価格とパフォーマンスのギャップを埋めようとしている」と指摘している。
「Itaniumの場合は、ユーザーが重視しているのはパフォーマンスであり、Woodcrestの場合は価格である。Tulsaのような製品は、そのちょうど中間にヒットする」(ラウ氏)
今回量産出荷が開始されたXeon 7100番台のプロセッサ・ナンバーは8種類。クロック周波数が3.40GHzの「Xeon 7140M」と3.33GHzの「Xeon 7140N」は、16MBの3次キャッシュ・メモリを搭載し、価格(1,000個ロット時単価)はそれぞれ1,980ドル(22万9,000円)。クロック周波数3.20GHzの「Xeon 7130M」と3.16GHzの「Xeon 7130N」は、8MBの3次キャッシュ・メモリを搭載し、価格は1,391ドル(16万1,000円)となっている。
また、クロック周波数3.00GHzの「Xeon 7120M」と3.00GHzの「Xeon 7120N」の価格は1,177ドル(13万6,000円)、クロック周波数2.60GHzの「Xeon 7110M」と2.50GHzの「Xeon 7110N」は856ドル(9万9,000円)で、いずれも、4MBの3次キャッシュ・メモリを搭載している。
(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)
- 米国インテル
- http://www.intel.com/
- 米国ヒューレット・パッカード(HP)
- http://www.hp.com/
- 米国デル
- http://www.dell.com/
- 米国ユニシス
- http://www.unisys.com/

