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[米国]
フリースケール、176億ドルで投資ファンドに身売り──半導体業界再編へ急展開

(2006年09月19日)

 世界第3位の半導体メーカー、米国フリースケール・セミコンダクタ(以下、フリースケール)は9月15日、米国ブラックストーン・グループ率いる投資グループによる総額176億ドルの買収提案を受け入れたと発表した。1株当たり40ドルという今回の買収額は、9月8日まで(30日間)の株式平均終値を約36%上回るという。

 同投資グループには、ブラックストーン・グループのほか、カーライル・グループ、パーミラ・ファンズ、テキサス・パシフィック・グループの3社が参加している。

 フリースケールの取締役会は、同投資グループが提示した条件を満場一致で承認したという。本契約を締結するためには、規制当局の承認とフリースケールの株主の票決による承認が必要とされる。なお、同社は今後50日間、第三者からの買収提案を募集できるほか、違約金を支払うならば、今後別の買収提案に応じることも可能だという。

 フリースケールは、ネットワーク機器、無線機器、自動車、産業機器、コンシューマー機器向けに組み込み半導体チップを設計および製造しており、2005年度には58億ドルの売上高を上げている。同社はかつて米国モトローラの半導体事業部門だったが、2004年に株式公開企業として独立。テキサス州オースティンに本社を構える。

 米国フォーワード・コンセプツのアナリスト、ウィル・シュトラウス氏は、「投資グループは、フリースケールを3社に分割して、それぞれIPO(株式公開)を目指す可能性が高い」と指摘する。同氏によると、フリースケールの主要事業である自動車、ネットワーク、無線機器向けの組み込みチップ事業はいずれも好調で、それらは比較的容易に分離独立させることができるという。

 米国インサイト64のアナリスト、ネイサン・ブルックウッド氏によると、プライベート投資会社が買収した企業を株式非公開企業にし、株式が公開されたままでは難しかった変更を加えられるようにすることは珍しいことではないという。

 シュトラウス氏によると、フリースケールは、自動車向けチップの北米最大の供給会社であり、ネットワーク製品向けプロセッサの事業も好調。しかも、元親会社のモトローラに主要な携帯電話向けチップを相変わらず独占的に提供しており、その顧客ベースは現在も拡大しつつあるという。このことから同氏は、フリースケールの顧客が今回の買収で受ける影響は「(少なくとも6カ月以内は)ほとんどないだろう」と予測している。

(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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