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[カナダ]
ザンドロス、デスクトップLinuxの新バージョンをリリース

(2006年11月29日)

 カナダのLinuxベンダー、ザンドロスは11月28日、企業向けデスクトップLinuxディストリビューションの最新版「Xandros Desktop Professional Version 4」を公開した。マイクロソフトの「Windows Vista」エンタープライズ版の発売より2日早いデビューとなった。

 Xandros Desktop Professional Version 4の小売価格は99ドル99セントで、パッケージ版とダウンロード版がある。Bluetoothやデスクトップ検索、高速3Dデスクトップ・グラフィックス処理などの新機能をサポートしている。

 新バージョンは、Windows、Linux、UNIXネットワークとのシームレスな互換性(Windowsドメイン認証を含む)が重視されており、ログオン・スクリプト、グループ・ポリシー・プロファイル、Microsoft Exchangeのサポートを実現する。

 ザンドロスのCEO、アンドレアス・タイパルドス氏は、「Linuxは、Windowsの代替として企業に浸透し続けており、企業はWindowsとLinuxの混在ネットワークで異種システムを管理する方法を見つけ出す必要に迫られている」と述べた。

 同氏によると、企業システムのほとんどはサイロ型のアーキテクチャのままになっており、Windowsと各種のLinuxバージョンにそれぞれ管理者とツール・セットを割り当てて別々に管理しているのが実情であるという。

 Xandrosの最新リリースは、こうした混在環境を統合的に管理できるよう設計されており、混在ネットワークをあたかも単一のネットワークであるかのように簡単に管理できるツールも備えている。

 「当社のデスクトップLinuxの新リリースは、ネットワーク統合の強化、Windowsアプリケーション/ファイルとの互換性、Xandros Deployment Serverの一斉導入機能などにより、混在環境の統合管理を実現する」(タイパルドス氏)

 また、同OSは低コストでフル機能を備えたWindowsの代替選択肢を売りにしており、同社は数年来この戦略を貫いているが、マーケット・シェアが小さいことから成否は相半ばしている。

 米国インタラーバー・ソリューションズのアナリストを務めるデイナ・ガードナー氏は、Xandrosについて、「利用率の面で少数派にとどまっている数種類のLinuxディストリビューションの1つにすぎない」としながらも、VoIPサービスやテレコム・プロバイダーなどのサービス・プロバイダーと手を組むことにより、OSを組み合わせた効果的な製品を多くのユーザーに提供できるとしている。

 「デスクトップLinuxディストリビューションの次なる一手はこうしたパートナーを見つけることだ」(同氏)

 また、イルミナータのアナリスト、ゴードン・ハフ氏は、ザンドロスや他の小規模Linuxベンダーが直面している課題は、デスクトップLinuxが多くの企業ユーザーの支持を得ていないことだと指摘する。

 「現時点では、Linuxが従来のWindowsのようなファット・クライアントOSに取って代わるとは思えない。確かに、それを欲しがるユーザーもいるだろうし、マーケット・シェアも拡大するかもしれないが、この市場でWindowsを追い抜くことはないだろう」

 ハフ氏は、ユーザーが搭載OSをあまり意識しないシン・クライアント・システムでWindowsを補強する役割を担うことができれば成功する可能性もあるとしている。

 Xandros Desktop Professional Version 4は、既存Windowsネットワークとの融合を図るため、フルドメイン認証、ログオン・スクリプト、グループ・ポリシー・プロファイルをサポートする。

 また、Windowsの共有フォルダ/プリンタへのアクセス、Windows NTFSディスク・パーティションへの書き込み、Microsoft Exchangeとの接続性、3Gモバイル対応、シン・クライアントおよびターミナル・エミュレーションのサポート、デュアルコア/SMP/ハイパースレッド・プロセッサ対応を実現している。

 ディストリビューションには、Microsoft Office互換のフル機能のビジネス・ソフトウェア・パッケージ、「Microsoft Office 2003」などのWindowsプログラムをXandros上で直接実行できる「CrossOver Linux」の最新版も含まれており、Linux Standards Base(LSB)3.1や、グローバルなファイル互換性を実現するOASIS OpenDocument形式など、最新の標準もサポートする。

 サードパーティのソフトウェア開発者は、「Portland 1.0」ツールにより、デスクトップの種類を問わず、自分のアプリケーションを統合することが可能になる。また、「Xandros Security Suite」は、ビジネス・データを保護するためのホーム・フォルダの暗号化とセキュアなVPN接続を実現する。

(トッド・ワイス/Computerworld オンライン米国版)






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