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[米国]
サン、Solaris 10のサポート料金をレッドハットの約半額に設定
(2007年01月17日)
米国サン・マイクロシステムズは1月16日、UNIX OSの最新版「Solaris 10 11/06」のサポート・サービス料金を発表した。米国レッドハットが提供しているRed Hat Linuxのサポート・プランと同等の内容でありながら、その約半額という戦略的な価格を設定している。
サンの発表によると、Solaris 10の年間サポート契約の料金は、1ソケットまたは2ソケットのx86サーバ向けが240ドルから1,180ドルで、選択プランが「ベーシック」か「プレミアム」によって変わる。同社の広報担当者であるボブ・ウィーンツェン氏は、「例えばレッドハットが用意している同等のプランに比べると、ベーシック・プランで約40%、プレミアム・プランで約50%割安だ」と説明する。
Solaris 10のサポート料金をRed Hat Linuxのそれよりも低く設定したことは、サンがレッドハットを標的にしていることの表れでもある。米国のテクノロジー調査会社、イルミナータのジョナサン・ユーニス氏は、「これは、Solarisがマーケット・シェアを獲得できるようにするための“ボリューム・プレイ”だ」と語っている。
Solaris 10 11/06は、サンのWebサイトから無料でダウンロードできる。同OSは、サン製のx86サーバだけでなく、デルやヒューレット・パッカード(HP)、IBMのサーバでも稼働する。
レッドハットが他社からのサポート料金引き下げ圧力にさらされるのは、今回が初めてではない。最近では、オラクルが昨年10月にRed Hat Linuxのサポート・サービス「Unbreakable Linux 2.0」をレッドハットよりも低価格で提供すると発表した。またマイクロソフトも、SUSE Linuxを擁するノベルと同年11月に提携し、Linuxサポートを含むWindows相互運用プログラムについて検討中だ。
今回のサンの発表についてレッドハットの広報担当者にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。ただ、同社のCEO(最高経営責任者)であるマニュー・ズーリック氏は、昨秋のオラクルの発表を受けてレッドハットの株価が下落した際も、「ライバル会社の値下げを理由にサポート料金を引き下げることはない」と述べている。
ユーニス氏によると、Solaris 10 11/06での最も注目すべき改善点はSolaris Clusters機能だという。「前バージョンのSolaris Clustersは、SPARCプラットフォームでは問題なかったものの、x86プラットフォームではあまりうまく機能しなかった。Solaris 10 11/06に備わるSolaris Clusters機能ではこの点が改善されている」と同氏は語る。
また、Solaris 10 11/06は、オープンソースの仮想化技術「Xen hypervisor」をサポートしている。仮想化とは、サーバが同時に複数のOSとアプリケーションを動かすことを指す。サンのLogical DomainsおよびSolaris Containers機能により、UltraSPARC搭載のサーバで最大32個の異なるOSを稼働させることができる。
なお、サンのウィーンツェン氏は16日、同社がSolarisをGNU GPL(General Public License)の下でオープンソース化するとの報道に対して、「その可能性を度外視しているわけではないが、今日はこの件について何も発表することがない」として言及を避けた。
(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)

