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[米国]
AMDのCEOが語る、今四半期減収の理由

「供給体制の不備が顧客の不信感をあおった」

(2007年03月06日)

米国AMDのCEO、ヘクター・ルイズ氏

 米国AMDのCEO(最高経営責任者)、ヘクター・ルイズ氏は、3月5日にサンフランシスコで行われたモルガン・スタンレーとの会議で、2007年第1四半期の売上高が目標値を下回るとの見通しを明らかにした。

 同社は2007年第1四半期(1-3月期)の売上げ目標を、当初は16億〜17億ドルに設定していたが、実際は目標額に届かない公算が大きいと発表した。ちなみに、2006年度第1四半期の売上高は13億3,000万ドルだった(2005年12月に子会社化したスパンシオンの売上高7億8,000万ドルを除く)。

 ルイズ氏は、売上高が目標に届かない理由について、同社が短期間で急成長したため、顧客からの受注に十分に対応できなかったと語り、今後、早急に販売体制を見直す考えを明らかにした。

 AMDは過去10四半期連続で、ライバルであるインテルからマーケット・シェアを奪っている。しかし、この急成長がアダとなってしまったようだ。ルイズ氏も「急成長は同社にとってプラス材料であると同時にマイナス材料でもある」とコメントした。

 ルイズ氏は、販売体制不備の原因として、同社製品の販売経路が短期間でOEM販売に集約されたことを挙げる。これまでAMDはOEM以外の流通経路で製品を販売していたが、昨年後半からはOEM販売が大半を占めるようになったという。

 「販売経路変更のスピードは、当初われわれが予想していたスピードよりも速く進んだ。その結果、顧客からの注文に生産が追いつかず、チップを供給できないという事態が発生しまった。AMDに不信を感じた顧客の心を取り戻すのは難しいかもしれない。AMDの販売体制を再検討する必要があると考えている」(ルイズ氏)

 ルイズ氏は同社の“不手際”に遺憾の意を表する一方、2007年第2四半期にリリースを予定しているクアッドコア・プロセッサ「Barcelona」(開発コード名)を筆頭に、今後はプロセッサ・コア数の拡大と、生産ラインの強化に注力すると語った。

 ただし、ライバルであるインテルは2006年後半にクアッドコア・プロセッサの「Xeon」を出荷している。現在インテルの牙城であるクアッドコア・プロセッサ市場をAMDが切り崩せるかどうかは微妙なところだ。

 AMDは全プロセッサ市場のシェアを約25%にまで拡大し、グラフィックス・チップ・メーカーのATIテクノロジーズを買収するなど、積極的なビジネスを展開している。しかし投資家の間では、こうした取り組みを増収に還元できていないことに対する懸念も出始めている。

 なお、AMDの発表によれば、2006年12月31日に終了した第4四半期の損失額は5億7,400万ドルに上ったという。

(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)






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