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[米国]
ノベルとレッドハット、デスクトップLinuxへの取り組みをアピール

両社とも管理機能の強化や仮想化技術などを強調

(2007年03月23日)

 Linux市場でライバル関係にある米国ノベルとレッドハットが、デスクトップLinuxへの取り組みをアピールしている。ノベルが自社イベントでSUSE Linuxベースのシン・クライアントを発表したのに対し、レッドハットは先ごろリリースしたRed Hat Linux新版でのデスクトップ機能の先進性を力説している。

 ノベルはソルトレークシティで開催中の自社イベント「BrainShare 2007」で、昨年7月発表の「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」に改良を加えたことを明らかにした。同社では、そうした改良を「Service Pack(SP)1」にまとめ、19日にリリースしている。

 同社CTO(最高技術責任者)のジェフリー・ジャッフェ氏によると、SPは通常はバグ・フィックスに当たるが、今回のSP1には、デスクトップ仮想化技術や、Linux環境でWindowsを稼働させる機能などが含まれているという。なかでもWindowsのサポートは、昨年11月に発表されたマイクロソフトとの提携に基づいて追加されたものだ。

 「当社は、SUSE Linux Enterprise Desktopをデータセンターでの使用に耐えうるものへと発展させ、仮想化技術を新たな段階へと導いた」とジャッフェ氏。SP1は現時点ではベータ版で、正式版は5月にリリースされる予定だ。

 また、ノベルはBrainShare 2007で「SUSE Linux Enterprise Thin Client」も発表した。これは、SUSE Linux Enterprise Desktopとイメージ作成ツールキットを組み合わせたシン・クライアント製品で、同社ではデータ・セキュリティの向上や管理機能の改善を施したと説明している。

 IDCのコンサルティング/調査担当ディレクター、クリス・イングル氏は、このシン・クライアント製品により、これまで主にサーバ環境で使われてきたLinuxをデスクトップでも採用する動きが活発化すると見ている。

 「デスクトップLinuxの普及を阻んできた主な要因は、OSに関するスキル不足、およびサポート製品の少なさだった。しかし、ノベルがサポートを発表したことで、デスクトップLinuxに勢いがつくことは間違いない」(イングル氏)

 一方、レッドハットのほうも、3月14日に正式リリースした新OS「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5」のデスクトップ機能をアピールしている。同社のエンジニアリング担当バイスプレジデント、ポール・コーミア氏は、21日に自身のブログで、「RHEL5は、当社が考える新世代のエンタープライズ・デスクトップ」と記している。

 コーミア氏は、RHEL5のデスクトップ機能の特徴として、新しいユーザー・インタフェースとビジネス・ツール、仮想化技術、管理機能を挙げている。また、あらゆる企業のナレッジ・ワーカーがメイン・ターゲットだと強調した。

 さらに、「当社の目標は、他のプロバイダーからでも入手可能なデスクトップ・ソリューションのコピーを作ることではなく、顧客や市場のニーズを満たす、より便利で生産的なソフトウェアを作ることだ」と述べている。

 加えて同氏は、数カ月以内にエントリー・レベルのデスクトップ・ソリューションを発表すると約束した。

(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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