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[米国]
レッドハット、インテルと共同開発した新興市場向けデスクトップLinuxを発表
vPro対応の仮想化技術も2008年にリリース
(2007年05月11日)
米国レッドハットは5月9日、インテルと共同開発したローエンドPC向けLinux「Red Hat Global Desktop」を発表した。レッドハットは同Linuxを、同社のデスクトップ戦略を支える3番目の柱と位置づけている。
Red Hat Global Desktopは、新興市場の小規模企業や政府機関をターゲットとしている。インテルは同OSを、現行および将来のClassmate、Affordable、Community、Low-CostといったPCプラットフォームでサポートする計画だ。
レッドハットは、来月出荷予定のRed Hat Global Desktopにより、同社のデスクトップ戦略を支える3つの柱がそろうことになると説明する。他の2つの柱は、3月にリリースした企業向けの「Red Hat Enterprise Linux 5」と、「One Laptop Per Child(OLPC)」プロジェクトで提供される発展途上国の学生向けノートPCに対応する「Red Hat Linux」だ。
「これらはそれぞれ3つの異なる市場向けの重要なクライアント製品だ」と、レッドハットのエンタープライズLinuxプラットフォーム事業担当バイスプレジデント、スコット・クローフォード氏。「われわれはWindowsの後追いでLinuxを提供するのではない。これらの製品により、オープンソースとLinuxが違いを発揮できる分野を開拓するためだ」と、同氏は付け加えた。
だが、こうしたレッドハットのクライアント戦略に首をかしげる向きもある。一部の業界観測筋は、レッドハットの本領はサーバ・ソフトウェアの提供だと指摘する。
イルミネータのアナリスト、ゴードン・ハフ氏は、「レッドハットがOLPCプロジェクトの人々とやっていることは、同社の本来のビジネスとはズレがある。彼らは、発展途上国での活動により、グローバルなLinuxサプライヤーとしてマインドシェアを獲得することになる」と語る。
また同氏は、「レッドハットのこうした活動に利他的な意図があるのは確かだ」としたうえで、「一連のクライアント製品の発表は、グローバル・ブランドの構築に最終的なねらいがある。彼らのブランドは、世界中の多くの地域では米国ほど強力ではない」とも指摘する。
レッドハットは9日、インテルのビジネスPC向けプラットフォーム「vPro」に対応する仮想化技術を同社と共同開発していることも発表した。この技術では、セキュリティ・サービスやプラットフォーム管理機能を提供する各種の仮想アプライアンスがサポートされるという。レッドハットはこの技術を「Red Hat Virtual Appliance OS」と呼んでいる。
Virtual Appliance OSは、「ウイルス対策サービスやシステム監視サービスは、OS上で動作させるのではなく、デスクトップ上で、独立した仮想アプライアンスとしてOSと並行して動作させるべき」という考えに基づくものだ。
レッドハットは、Virtual Appliance OSプラットフォームに対応したソフトウェアの開発を支援するため、仮想化ハイパーバイザのサポート、「Virtual Service OS」、SDK(ソフトウェア開発キット)などを提供する計画だ。
同社のクローフォード氏は、Virtual Appliance OS対応の具体的なセキュリティ・ソフトウェアや管理ソフトウェアについて、今後数週間から数カ月の間に発表があることを示唆した。
またクローフォード氏は、Virtual Appliance OSの利点について、すべてのI/Oが仮想マシン基盤を通過するようになっていることを挙げる。「これにより、I/Oストリーム全体が、OSに送られる前にセキュリティ・アプライアンスや管理アプライアンスによってチェックされる」(同氏)
このアーキテクチャは、OSがウイルスに感染するのを防止するが、ユーザーがマルウェアをインストールしてしまった場合も、Virtual Appliance OSは、そのマルウェアがネットワークに出て行かないようにすることができる、と同氏は説明した。
Virtual Appliance OSは今年中にベータ版がリリースされ、正式版は2008年に登場する見通しだ。
(ジョン・フォンタナ/Network World オンライン米国版)
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