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[米国]
アップル、Leopard Serverの仮想化をサポート
ライセンス条件を変更し、仮想マシン上で複数サーバOSを稼働可能に
(2007年11月02日)
| Mac OS X Server v10.5 Leopardのデスクトップ画面 |
米国アップルはこのほど、最新サーバOSであるMac OS X Server v10.5 Leopardのライセンス制約を緩和し、複数のサーバOSを仮想マシン(VM)上で稼働させることができるようにした。Mac対応の仮想化ソフトウェアを開発するベンダー各社は、アップルがビジネス市場に注力し始めた兆候と歓迎している。
アップルがLeopard Serverの使用許諾契約書(EULA:End User License Agreement)を変更したことにいち早く気づいたのは、米国ウィスコンシン・マディソン大学のシステム・エンジニアだった。今回のEULAの変更により、「物理システムがアップル製である」という条件付きながら、VM上で複数のLeopard Serverを稼働させることが可能になった。なお、このEULAはクライアント版のMac OS X Leopardには適用されず、上記のような方法で仮想化することは契約違反としている。
新しいEULAには、「アップルのラベルが付いたコンピュータ上にLeopard Serverの別のコピーをインストールして使用することもできます。その場合、それぞれのコピーごとにアップルから有効なライセンスを購入する必要があります。アップルのラベルが付いていないコンピュータに当社のソフトウェアをインストール、使用、稼働させたり、他のユーザーにそうした行為を許したりすることはできません」と書かれている。
Mac用の仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」を提供する米国パラレルズのコミュニケーション担当ディレクター、ベン・ルドルフ氏は、「アップルが仮想化を可能にするためにEULAを変更したのは今回が初めて」と指摘する。同氏によると、VMにMac OS X Serverを実装することが技術的に可能ということは、かなり前からわかっていたが、アップルが赤信号を出しているかぎり、製品化は難しかったという。「Mac仮想化市場でライバルのヴイエムウェアも、われわれと同様の立場だったはずだ」(ルドルフ氏)
ルドルフ氏によると、Leopard Serverを稼働可能な仮想マシン・ソフトウェアのベータ版が、パラレルズから12月もしくは1月にリリースされる見通しだという。
米国ヴイエムウェアのシニア・プロダクト・マネジャー、パット・リー氏は、Leopard Serverの仮想化サポートにまつわる今後の製品スケジュールについて明らかにしていないが、アップルのEULA変更には歓迎の意を表している。
一方、アップルは、EULAの変更について正式に発表しておらず、コメントも出していない。しかしルドルフ氏は、これまでビジネス市場、とりわけ大手企業で苦戦を続けていたアップルが、Mac OS X Serverの仮想化を認める方向に舵を切ったのは、ビジネス市場にあらためて注力しようとしている兆候と見ている。
「ここ最近、アップルの製品があらゆる規模の企業で使われ始めている。その最大の理由は、Mac上でWindowsを稼働できるという点にある。インテル・プラットフォームの実装と重要なアプリケーションへのアクセスを実現したことで、アップルはビジネス市場への道を開くことができた。この点はサーバにも当てはまるはずだ」(ルドルフ氏)
リー氏も、「Mac OS Xに加え、WindowsやLinuxなど他のOSのインスタンスをXserve上で稼働できる点は、ユーザーから高く評価されるはず。当社では以前から、複数の物理サーバ間でMacアプリケーションを簡単に移動できるようにしてほしいという要望が出ていた」と語る
Mac OS Xが稼働するVMのホスティングが可能なシステムは、アップル製の物理マシンのみとしている点にも戦略の妙がある。ルドルフ氏は、「Xserveのハードウェア性能はすぐれており、Mac OS X Serverの仮想化が可能になったことで、複数のインスタンスを単一マシンで稼働させたいと考えるすべてのユーザーにとってXserveは有力な選択肢になるだろう」と指摘する。
また、リー氏は、「仮想化なしに4コアのXeonを搭載するXserveの性能をフルに引き出すことはできない。複数のコアでパラレル処理を実行し、高いパフォーマンスを発揮できるアプリケーションは少ないからだ」と述べている。
Leopard Serverの価格は、クライアント・マシンを10台までサポートする「10クライアント版」が499ドル(5万7,800円)、クライアント数無制限の「Unlimitedクライアント版」が999ドル(11万4,800円)となっている。
(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)
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