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[北米]
AMD、500GFLOPSの“ストリーム・プロセッサ”を投入へ

チップに最適なアプリケーションの開発が可能なキットもリリース

(2007年11月12日)

 米国AMDは11月8日、アプリケーションのパフォーマンスを高めるアクセラレータカード「FireStream 9170」を2008年第1四半期にリリースすると発表した。価格は1,999ドル。AMDは同製品について、科学技術計算用のハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)システムからセキュリティ・システムまで、幅広い分野での利用を想定しているという。

 FireStream 9170は、AMDの“ストリーム・プロセッサ”製品ライン「FireStream」の新製品で、「General Purpose Graphics Processing Unit」(GP GPU)と呼ばれる。ストリーム・プロセッサという名称は、データをストリーミング処理するビデオ・カードの技術をベースにしていることからきている。この技術を利用するFireStream 9170の演算能力は、最大で500GFLOPS(1GFLOPS=1秒間に10億回の浮動小数点演算を行う処理速度)に達している。

 AMDによると、同社がFireStreamラインの最初のプロセッサを1年前にリリースした際には、主に開発者をターゲットにしていたという。しかし、FireStream 9170では、最初はHPCユーザー、続いて一般のビジネス・ユーザーというように、より大きな潜在市場がターゲットになる。

 AMDはFireStream 9170とともにソフトウェア開発キットもリリースし、同プロセッサに適合するアプリケーションを開発できるようにする。また、業界初となる、64ビット倍精度浮動小数点演算機能も実装される。

 AMDのストリーム・コンピューティング担当ディレクター、パトリシア・ハレル氏は、FireStream 9170で実行されるアプリケーションの種類が適切なものであれば、特別なアプリケーション・チューニングを行うことなく、そのパフォーマンスを大幅に向上させることができ、その向上効果はチューニングする場合よりも大きいと語った。

 ハレル氏によると、FireStreamの技術は非常に幅広い用途があるという。例えば、財務分析、油田・ガス田調査のための地震探査、ライフサイエンス研究などに携わるHPCシステム、顔認識や画像マッチング・ツールなどのセキュリティ・システムなどが挙げられているようだ。

 HPCの市場調査会社テイバー・リサーチのアナリスト、アディソン・スネル氏は、ほとんどのHPCユーザーは、アプリケーションのパフォーマンスを高めるためにマイクロプロセッサを追加するという方法を選択しているとしたうえで、アクセラレータのような技術も注目されつつあると語る。

 しかし、その一方で、アクセラレータの効果的な活用にはまだ課題があると、スネル氏は指摘する。同氏によると、開発者が標準的なプロセッサではなくFireStream 9170のようなアクセラレータをターゲットにする場合には、さまざまな演算要素が、より高速に処理されるようにコードを記述しなければならないという。

 スネル氏は、開発者がこうしたプログラミングの課題に取り組むのに、FireStream 9170とともにリリースされるソフトウェア開発キットが役立つだろうと語っている。

(パトリック・ティボドー/Computerworld 米国版)






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