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[世界]
Vista SP1のテスター向けRC1版が配布開始
一般ユーザーへのRC配布も来週開始へ
(2007年12月06日)
米国Microsoftは12月5日、限定テスト・ユーザーを対象に、Windows Vista Service Pack(SP)1のリリース候補1版(RC1)の配布を開始した。今後、同RCは一般ユーザーにも段階的に配布される見通しだ。
RC1版の配布は、約1万5,000人の招待ユーザー限定の形で、米国東海岸時間の5日午後3時に開始された。11月にリリースされたプレビュー版「Vista SP1 RC Preview」も、今回と同じテスト・メンバーのみに提供されている(関連記事)。
Microsoftのシニア・プロダクト・マネジャー、デビッド・ジプキン(David Zipkin)氏によると、開発者向けサイト「MSDN」および技術情報サイト「TechNet」に登録している数十万人のメンバーについては、現地時間6日(木曜日)にRC1のダウンロードが可能になるとしている。さらに来週には、一般公開も開始される予定だという。
RC1は単一言語のみのバージョンで、ファイル・サイズは約60MBとなっている。
Windows Vistaには、インストール後30日以内に製品のライセンス認証を行わないと機能制限モード(RFM:Reduced Functionality Mode)に切り替わるという違法コピー対策技術が採用されている。これに関連して、MicrosoftはVista SP1でRFMを無効化する方針を数日前に発表したが、Zipkin氏は、今回のRC1ではRFMがまだ有効であることを明らかにしている。
Vista SP1の正式リリースは2008年第1四半期になる見通しだが、Microsoftはその前に、RFMを無効化したRC版を配布する予定だという。
Microsoftによると、店頭でのソフトウェア販売およびプリインストールされたPCを含むVistaの累計販売本数は、今年10月の時点で8,800万本に達した。とはいえ、企業ユーザーのVistaへの移行については、リリースから1年経過した今でもさほど進んでいないというのが実情だ。
同社の発表では、Vista SP1には目新しい機能の追加はなされていない。それよりも、パフォーマンス面での課題解決に向けた内部的な改良に焦点を絞っていると同社は説明する。
一部のVistaユーザーは、システムの起動や終了、アプリケーションの起動にかかる時間がWindows XPよりもかなり遅いと訴えている。実際、処理速度がXPよりも遅いジョブの例が報告されているという。また、サードパーティ製のソフトウェアや周辺機器に対するサポートが十分でないという批判も目立つ。
Zipkin氏は、こうした声があることを認めたうえで、「ベータ・テスターの評判は良い」と、Vista SP1のパフォーマンス向上をアピールしている。同氏はその一例として、ファイルのコピー作業で最大45%の処理速度アップ、スタンバイ/スリープからの復帰時間の短縮、圧縮ファイルの解凍スピードの向上を挙げた。
一方、外部の調査会社によるVista SP1 RC Previewのテストの結果が11月に公開され、そこでは現行のVistaと比べて際立ったスピード向上は認められないと結論づけている。また、来年リリースが予定されているWindows XP SP3のベータ版との比較では、Vista SP1の処理速度が大幅に劣るという結果も報告された。
同テストに対して、Microsoftの広報は批判的な見方を示している。広報担当者はブログで、「Vista SP1はまだ開発途上にあり、現時点でのベンチマーク結果に不安定な要素が含まれるのは当然だ」と述べている。
Vista SP1は、特に多国籍企業でのインストールに配慮し、5カ国語もしくは36カ国語をサポートするスタンドアロンのインストーラ・パッケージとして提供される予定だ。これにより、システム管理者は単独のインストーラ・ファイルを使うだけで、異なる国のエンドユーザーにVista SP1を配布することができるという。
(Eric Lai/Computerworld オンライン米国版)
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