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[国内]
【CIO Magazine調査】
2005年度の国内企業のIT投資は予想を下回る低成長、2006年の投資意欲は微増か
(2005年12月08日)
月刊CIO Magazineは12月8日、国内企業を対象に実施した「IT投資動向調査2006」の結果を発表した。これによると、国内企業の2005年度のIT予算実績が前年度比で「増加した」とした企業は33.0%。「横ばい」が半数以上、「減少した」が15.7%となった。前回の調査で大きな伸びが見込まれていた2005年度のIT投資だったが、思いのほか低成長にとどまったことが明らかになった。
■成長率は一歩後退
同調査は、2005年9月に実施したもので、2005年度のIT予算実績と2006年度のIT予算の見通しについて、国内企業7,500社に回答を求めた(有効回答:370社)。まず、2005年度の実績については、前年度比で「20%以上の増加」とした企業が11.4%、「20%未満の減少」とした企業が21.6%。2004年度に大きく上向いた成長率が、2005年度に再び減速した格好だ。また、「横ばい」とした企業が過去最高の51.4%に達したことからも分かるように、全体的に模様眺めの色彩を濃くしているようにも見受けられる(図1)。
■2006年度の成長率は微増か
IT予算の増減傾向を投資指数(これは、「20%以上の減少」を80、「横ばい」を100、「20%未満の増加」を110──などとして積み上げた数値を回答数で除した平均値)で見ると、2005年度の投資指標は、前回調査時の予測値では「+3.5」ときわめて高い水準を示していたにもかかわらず、実績値はこれを大きく下回る「+2.5」にとどまった。
ちなみに、2006年度の予測を基にまとめた投資指数は「+2.9」で、2005年度の実績からやや上向くと見られるものの、前回調査時の2005年度の予測値よりは控えめに見積もられている(図2)。
■IT予算比率は2.8%、うちセキュリティ対策費は9%に
そうしたなか、企業の売上高に占めるIT予算の比率は、年々着実に増加を続けており、2005年度は、2004年度の2.1%を大きく上回る2.8%となった。ただし、IT投資を定常費用(運用・管理など定常的に発生する費用)と戦略投資(新規システム構築、大規模なリプレースなどに充当する費用)に分類してみると、前者が1.6%、後者が1.2%という内訳であり、既存システムを維持するためのコストが、企業にとって大きな重荷になっている様子もうかがえる(図3)。
また、今回の調査では、昨今、個人情報の漏洩や自然災害等々、ITにまつわるリスクが増大していることを受け、IT予算に占める情報セキュリティ/災害対策費用の割合についても尋ねてみた。回答者全体の平均値は、情報セキュリティ対策がIT予算の9.0%、災害対策が同3.9%であった。
■2006年度の最重点投資分野は、「本人認証基盤」
2006年度に向けたIT投資額の増減予定を製品/サービス分野別(全29分野)で見ると、「20%以上の増加」ないし「20%未満の増加」と見込んでいる企業の割合が最も多かったのが、「本人認証基盤」。「独自開発(業者に依頼)」、「アクセス制御」、「パッケージ購入」がこれに続いた。これらは、一部順序が入れ替わってはいるものの、2005年度実績の上位4分野と同じ顔ぶれとなった。
* * *
同調査は、月刊CIO Magazineとアイ・ティ・アール、ドイツ証券が共同で2005年9月に実施したもので、CIO Magazineの登録読者を中心に、各企業の情報システム系および経営企画系部門の部長以上の役職者7,500人(1社につき1人)に記入式のアンケート用紙を送付し、371社から有効回答を得た。
なお、調査結果の詳細は、CIO Magazine 2006年1月号(2005年12月15日発売)ならびにITR Review 2005年12月号(同日発行)で紹介する。さらに、調査の全結果および分析は、アイ・ティ・アールがITR Report「国内IT投資動向調査報告書2005」としてまとめ(A4判、約270ページ)、12月下旬より販売を開始する。価格は5万2,500円(送料/税込み)。
(CIO Online)


