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[米国]
マイクロソフト、Webスパム防止用ツールと報告書をリリース

(2006年07月14日)

 米国マイクロソフトの研究員は7月13日、Webスパム業者がインターネット検索エンジンを利用してスパムURLにトラフィックを誘導する行為の防止を目的とした新たなリポートとツールをリリースした。

 マイクロソフト・リサーチのサイバーセキュリティ/システムズ・マネジメント・リサーチ担当グループ・マネジャー、ワン・イーミン氏によると、「Strider Search Defender」と呼ばれる同ツールは、ソーシャル・ネットワーク、フォーラム、ブログ・ホスティングWebサイトなどを介して流通するスパムURLを特定し、これらのURLが検索エンジンでインデックス化されるのを防ぐ。

 ワン氏によると、スパム業者は、Google BlogSpotやMySpaceといった人気の高いフォーラムやブログ・サイトのユーザー・ページにコメントを書き込むよりも、スパムWebサイトにリンクするURLを可能な限り多くのインターネット・フォーラム・ページに送る可能性が高いという。

 正規のWebサイトで頻繁に表示されるようになると、GoogleやYahoo、マイクロソフトのMSNといった検索エンジンにこれらのURLがインデックス化され、検索結果として表示されるようになるからだ。

 「スパム業者は、ユーザーにクリックさせるためのURLを作成し、それを掲載可能なあらゆるオープン・フォーラムやゲスト・ブックに入れようとする。検索エンジンの中には、こうしたURLがWeb上のさまざまな場所で見つかるため、人気の高いサイトだと誤認してしまうものもある。しかし、実際にはこれらのURLに、検索エンジンの検索結果のトップに表示されるような妥当性はない」(ワン氏)

 Strider Search Defenderは、マイクロソフト・リサーチがこれまでに行ったプロジェクトで開発された技術要素を利用している。Strider、HoneyMonkey、Typo Patrolといったこれらのプロジェクトは、スパミングされたフォーラムを検索してスパムURLを特定し、検索エンジンがインデックス化する前に削除できるようにすることを目指していた。また同ツールには、Webフォーラムに掲載される合法的なURLとスパムURLを識別可能な技術要素も含まれているという。

 例えば、スパム業者が「ドアウェイ・ドメイン」を使ってスパム・サイトを構築した場合でも、利用されているドメインを特定し、管理者に通知することができるという。ドアウェイ・ドメインは、「www.blogger.com」などの合法的なURLであり、スパム業者は、正規のWebサイトを装ってユーザーや検索エンジンを欺くために、こうしたドメインを使ってスパム・サイトを構築する。

 ワン氏は、「スパム業者が、フォーラムなどにブログURLを装って自分たちのURLを入れることができれば、検索エンジンをだますことができる」と指摘する。

 マイクロソフト・リサーチは、ツールの仕様に加え、これまでに得られた情報をリポートとして公開している。同リポートは、無料のWebホスティング・サイト、検索エンジン、一般の人がアクセス可能なWebフォーラムなどのオーナーに対して、Webスパム業者による検索エンジンの悪用を防ぐため、可能な範囲で対策を講じるよう呼びかけている。

 ワン氏によると、MySpaceやGoogle BlogSpotなどの無料Webホスティング・サイトがマイクロソフトの手法を使えば、自分たちのサイトをドアウェイ・ドメインとして利用する可能性のあるスパム業者を特定できるという。

 また同氏は、検索エンジンのベンダーも、リポートに記載されたツールの仕様を活用して検索エンジンを最適化することにより、スパムURLを見つけ出すことができると語っている。

 さらに、Webホスティング・サイトでブログやフォーラムを運営しているユーザーも、ネットワーク上で機能し続けてはいるものの、アクセスしたり、利用したりすることがなくなったサイトをシャットダウンすることで、Webスパミング問題の解消に一定の貢献ができるという。

 Strider Search Defenderに関するマイクロソフト・リサーチのリポートは、同ツールのWebサイトで参照できる。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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