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[米国] 【EMC World 2007 リポート】
シスコとRSA、ネットワーク・ストレージ用の暗号技術を共同開発

シスコ製SANデバイスにデータ暗号化機能などを提供

(2007年05月28日)

 米国シスコシステムズと、米国EMCのセキュリティ事業部門であるRSAセキュリティは先週、フロリダ州オーランドで開催されたEMCの年次ユーザー・コンファレンス「EMC World 2007」において、各種ネットワーク・ストレージに対応するデータ暗号化技術の共同開発計画を発表した。

 シスコの幹部らによると、この計画は、シスコの「MDS 9000 Storage Media Encryption」とRSAの「Key Manager」を統合し、SAN(Storage Area Network)上のストレージ・デバイスに対応したデータ暗号化機能や鍵管理機能、鍵提供機能を提供するというもの。これらの機能は、シスコとRSAが共同開発するライン・カードをシスコ製サーバのシャーシに装着することで、シスコ製品ベースのSANで利用可能になる。

 最初に共同開発されるライン・カードはテープ・ドライブ向けのものとなる見通しで、出荷は年内の予定だ。シスコの製品管理ディレクター、ラジーブ・バードワジ氏によると、新しいライン・カードは10Gbpsの暗号化スループットを実現するとともに、鍵管理機能の追加用API(Application Programming Interface)も提供する。なお同氏は、テープ・ドライブ用以外のライン・カードの投入スケジュールについては明らかにしなかった。

 EMCとシスコの幹部は、シスコとRSAの共同開発契約は非排他的なものだと述べている。

 バードワジ氏は、新しいライン・カードの特徴として、暗号化/鍵管理アプライアンスよりも導入しやすく、使い勝手が良い点を挙げている。

 同氏は、ネオスケール・システムズやヴォーメトリック、デクルー(ネットワーク・アプライアンス傘下)などが提供するセキュリティ・アプライアンス製品と比較したときの新カードの利点について、ネットワークの接続変更と再構成を行う必要がないことを強調する。「われわれの最初のライン・カードは、インストールしてスイッチを入れるだけで、テープを暗号化することが可能になる」(同氏)

 さらに同氏は、このカードによる暗号化がIT管理者に負担をかけることはないと語った。

 だが、データ保護のために今後もアプライアンスを使っていくと語るIT管理者もいる。サンディエゴ郡信用組合の技術担当シニア・バイスプレジデント、ショーン・アザディ氏もその1人だ。同氏はこう述べている。

 「私がアプライアンスを気に入っているのは、メイン・システムに対するやっかいな影響がないからだ。アプライアンスをサポートする環境を作らずに済むのは、われわれにとって大きなメリットだ」

 総資産390億ドルと800人の職員を抱え、カリフォルニア州サンディエゴ郡とリバーサイド郡に25カ所の支店を持つ同信用組合は、ネオスケールのアプライアンス「CryptoStor」を9カ月試用した後、3週間前から組織全体で導入している。

 アザディ氏によると、CryptoStorが同組合の要件を満たしているため、シスコとRSAが共同開発する製品の評価を行う予定はないとしている。

(ブライアン・フォンセカ/Computerworld オンライン米国版)






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