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[米国] 【O'Reilly Etech 2008】
Adobe、コンテンツ・ドリブンな音声アプリ開発ツールを発表――開発者向けイベントで

Yahoo!は、セキュアな位置情報サービスを手軽に開発できるツールを披露

(2008年03月06日)

 米国Adobe Systemsは3月5日、カリフォルニア州サンディエゴで開催中のコンファレンス「O'Reilly Etech 2008」(3月3日-6日開催)において、ディベロッパー向けの新しいプログラミング・ツール「Pacifica」を発表した。

 Pacificaは、Flashを採用したウィジェット/アプリケーション向けの音声プラグインを作成するためのLinuxベースのツールである。Pacificaを用いることで、種々のコンテンツに対応した(コンテンツ・ドリブンな)音声コミュニケーション・サービスを開発できるようになるという。

 Adobeのエンジニアリング部門担当マネジャー、ダニエル・デイバー(Danielle Deiber)氏は、コンファレンスに詰めかけたディベロッパーにPacificaを使ってみるよう訴えかけた。Pacificaは現在ベータ版の段階にあり、ディベロッパーへのリリースは今夏になる予定という。

 Deiber氏は、コンテンツ・ドリブンな音声コミュニケーション・サービスが使われる場所もしくは用途として、SNS、コンテンツ・ドリブンなネットワーク、カスタマー・サービスの3つを挙げた。しかし同氏によると、その他にも200以上は考えつくという。

 Pacificaのベータ版を今夏に提供するにあたり、Deiber氏は、Mac版とWindows版の両方を用意したいと述べた。AdobeはPacificaをまずホステッド・サービスとして提供し、2009年からライセンス供与を行う意向である。また、開発したアプリケーションの相互運用性を考慮し、Pacificaで使われるVoIPには標準的なものを採用するとしている。

 SNSアプリケーションに音声を付加することで、ユーザーどうしの心の触れ合いが密になると、Deiber氏は語る。その結果、互いのページを見る頻度やサイトでの滞在時間(各ページを見ている時間)も増え、「固定客」を付けやすくなるという。サイトでの滞在時間は、SNSアプリケーションによる広告収入の増加にも直結する。Deiber氏のチームは、パーソナライズにより差別化を図りたい企業向けに、新しいカスタマー・サービス・アプリケーションを開発したいとも考えている。

 Deiber氏によると、パーソナライズはSNSのアプリケーションに、非同期の音声コミュニケーションを追加するなどの方法で可能になるという。これにより、オンライン・デーティングやマルチプレーヤー・ゲームなど、さまざまな「独自環境」を作り出せるとのことだ。

 パーソナライズは、次世代の位置情報Webサービスにも重要な役割を果たす。米国Yahoo!の一事業部であるBrickhouseはこの日、同社の新たなオープンソース・ミドルウェア「Fire Eagle」を使用するための1万に上る招待コードをディベロッパーに送付した。Fire Eagleを使えば、携帯端末やダッシュボード・ウィジェット向けの位置情報サービスを開発できるという。「Fire Eagleを使うことで、ディベロッパーはプライバシーが保護された安全な位置情報サービスを手軽に開発できる」とYahoo!の開発者、トム・コーテス(Tom Coates)氏は話す。

 同氏によると、Fire Eagleは、他のサービスとうまく連携するサービスが開発できるよう設計されているとのことだ。「(これにより)ディベロッパーにとっては、『位置取得』情報と『位置使用』情報をリンクさせるという(これまでは達成が難しかった)課題が解決することになる」(Coates氏)

 ユーザーがインターネットを介して自分の位置を確認できるとしたら、世界中どこにいても、どんな端末でもその情報で位置情報サービスを利用できるようになるかもしれない。天気や郵便番号、目的地までの移動経路、劇場の場所など、位置情報は日々の生活に深くかかわっている。そのため、ユーザーの位置を認識できるWebサービスがあれば、どこでにいても、その場で欲しい情報がすぐに手に入ることになる。

 新興企業の米国Bug Labsもこの日、ニッチ/カスタム市場向けに電子ガジェットを簡単に開発できる新しいツールを発表した。

 ニューヨークとサンフランシスコの両市に本社を置くBug Labsは、ガジェットのディベロッパーが、オープンソース・ハードウェアという新たなコンセプトを使って、子ども向けの組み立てブロック「Lego」のようにガジェットを構築できる手法を公開した。同社は、オープンソースのガジェットとそのアプリケーションを構築するためのLinuxベースのプラグイン型ハードウェア・モジュール、および「Dragonfly」というEclipseベースのソフトウェア開発キット(SDK)を開発した。

 センサやカメラ、遠隔監視デバイス、液晶画面など、同社のハードウェア・モジュールにはすべて点字が付けられており、目に障害のあるユーザーでもガジェットを作成できるように配慮されている。Bug Labsは、ガジェットを手軽に構築できるよう、特にソフトウェアに力を入れたという。

 「エレクトロニクス業界の利益は中国に持っていかれ、価格の設定はウォール街が主導権を握っている。オープンソース・ハードウェアは、今後10〜20年にわたってエレクトロニクス業界を一変させていくだろう。ニッチ向けのデバイスやカスタム・ガジェットが次々に作られていくはずだ」と、Bug Labsの創業者でCEOを務めるピーター・ゼンメルハック(Peter Semmelhack)氏は期待を寄せる。

(Mary A. C. Fallon/DOS Resource Guide, Demo.com)






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